介護離職からのおひとり様快適生活

定年まで数年を残して介護離職したのち、父を自宅で看取り、その二年後に母も天国へ。風の時代の上昇気流に乗りながら、日々の暮らしでの気づきと心象風景を綴っています。

過労死

社畜生活は「仕事が中心」だから過労死することもあり得る



ゆるーく働く予定がいきなりの連勤で、

これはオーバーワークだと認識した僕は、

すぐに軌道修正。


一応仕事も覚えたし、

もう、会社の要請で連勤することはありません。

週1日勤務も可、と言うから、応募したのですからね。


さて、ゼンショーホールディングスが、

また、やらかしました。

そうです、あのすき家のワンオペ。

以下は、その記事。


 牛丼チェーン最大手の「すき家」で1月、女性従業員が「ワンオペ」と呼ばれる1人勤務中に倒れ、その後に死亡していたことが2日、分かった。すき家は再発防止のため、月内に午前5時から午前9時までの早朝時間帯に行っている1人勤務を複数体制に変更する方針。

 すき家は2014年に深夜のワンオペによる過重労働が問題視され、午前0時から午前5時までの時間帯は複数体制にするなど労働環境の改善を進めていたが、早朝時間帯は一部店舗で1人勤務が残っていた。


うーん、詳細は不明ですが、女性です。 

もう、本当に、過労ほど、割の合わないものはありません。

過労は、生活を棄損し、人生を棄損します。

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会社員生活から解放された後のリタイア生活は、

生活の質が上がりますが、

社畜生活に染まりすぎた人は、

管理されていないことの不安から鬱になる人もいます。


社畜やめますか、人間やめますか、ではないですが、

習慣ほど人を染め上げていくものはありません。


どうせなら、人間として、

良い習慣の人生を送りたいものです。




そのあとが過労死では、たまったものではありません

寝るときはよく、iPhoneのポッドキャストでVOAの放送を聴くのですが、過労自殺した電通の高橋まつりさんの名前を耳にしたので、英文を当たって見ました。

下の英文はその中からの抜粋ですが、24歳の女性従業員が長時間労働について家族に愚痴をこぼした後に自殺した、とあります。

そしてそのあとに、outrage という激しい言葉が出てきます。アウトレイジとは、「激しい怒り」のことです。北野たけしさんの映画に、アウトレイジビヨンドというのがありましたね。

それはそうと、「彼女の死に対する大衆の激しい怒りが電通のCEOを1月に辞職に追いやった」と続きます。

Cucekというのは人の名前で(テンプル大学の教授のようですが)、「電通で働いていた彼女の死は、仕事がいかにして多くの日本人労働者を孤立させているかの一例である」と言っています。

そのあとが強烈ですね。
「彼女は自分の家に住んでいたのではない。会社の寮にいたのだ。そしてそこには、話しかける相手は誰もいなかった。働け、働け、働けと、彼女に重圧をかけていた場所から逃げ出すことのできるいかなる手段もなかったのだ」

下記の例文を簡単に意訳してみましたが、「you must work」が、3回も出てくるのは強烈です。


The 24-year-old female employee committed suicide after complaining to family about the long hours she had to work

Public outrage over the woman’s death led to the resignation of Dentsu’s CEO last January.

Cucek says the woman who killed herself while working at Dentsu is an example of how work isolates many Japanese workers. 

She was living not at home, but in a corporate dormitory. So there was never anybody to talk to. Never any way of her breaking out of the environment where ‘you must work, you must work, you must work,’ was being pressed upon her.”

高橋まつりさんは、確か東大を出ていたかと思います。そこまでは勝ち組でも、そのあとが過労死では、たまったものではありません。

僕はそもそも、勝ち組とか負け組といった言葉が好きではありません。人は、簡単に比べられるものではないからです。

僕の場合は、過労死する前にトンズラするタイプですが、まじめな人は逃げずに頑張ってしまうのでしょう。「命より大切な仕事などない」のですから、つらいときには逃げましょう。

逃げることは、恥ではありません。



過労死ほど馬鹿らしいものはない

今は早期リタイアをして、自宅でまったりと仕事をしている身ですが、ときどき会社員時代を振り返ることがあります。そして疲れていた自分と、過労で事故を起こしてしまう人のことなどを考えてしまいます。

たとえば、長距離トラックや長距離バスの事故を聞くたびに、その原因のかなりの割合を占めるのは過労ではないかと思ってしまいます。

どんなに眠くてもハンドルを握らなければならない、とか、蓄積した疲労が本人の自覚以上に進行している、とか、そうした負の要因が背後に隠れているのではないでしょうか。

僕の前職はビジネスホテルの設備管理全般で、トラックドライバーやバスドライバーほどの激務ではありませんでしたが、24時間勤務であったため、ときどき眠くて仕方がないことは何度かありました。

どれほど体が疲れていても、例えば深夜に、配管にピンホールが開き、温水が漏れているなどの不具合が発生すれば、即座に対応しなければなりません。

また、新宿という場所柄のため、泥酔客もそれなりにいて、おう吐物の処理は年間を通して数回はありました。おう吐物以外には糞尿関係ですね。おう吐物や糞尿の対応というのは、大変ではありますが、技術は要らないため、精神的負担はあまりありません。

大変なのは技術を伴う作業です。特に夜は一人勤務となってしまうため、技術的な問題は一人で対応しなければなりません。熱帯夜にエアコンが効かない、などもたまにありました。経費削減のため、耐用年数を疾うに過ぎたエアコンを使っていたためです。

空き室があればそちらに移動してもらってゆっくり対応することもできますが、そういうときに限って満室だったりします。どうにもならないときはダイキンの技術者を呼びますが、可能な限り自分で直します。

まあこんな話をしているときりがないのですが、24時間勤務は、気を抜くことができませんでした。そして少しずつ、疲労が蓄積していったのだと思います。

鬱にこそなりませんでしたが、体が重くて動かないときは何度もありました。そのたびに、自分は定年まで無事故でこの仕事をやり遂げられるだろうかと不安になったことを覚えています。

父の介護が必要になり、定年まで3年と数か月を残して早期リタイアしました。ホッとしました。少なくとも、仕事で、事故を起こさずに会社勤めを終えることができたと思ったからです。

体力や気力には個人差があり、一概には言えませんが、過労やストレスを抱えながら働いている人が大半ではないでしょうか。

過労死ほど、馬鹿らしいものはありません。どれほど働いても、それに対するリターンはたかが知れています。

僕が働いていたビジネスホテルは小さいながらも福利厚生はしっかりしていました。有給休暇もかなり自由に使えました。そうしたブラックではない企業ですら、従業員はそれなりに疲れています。

ましてやブラック企業であれば、その社員はどれほど疲れていることでしょう。しかしそんな会社でも、しがみつかなければならない人もいるでしょう。

人の考えはそれぞれですからどうしろとは言えませんが、過労死するくらいならケツをまくって逃げろ、と言いたいですね。お金も大切ですが、それ以上に命や時間のほうが大切ですから。

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