僕が数年前まで所属していたカルト教団、幸福の科学の信者で、借金した金で宝くじを買った人がいます。


彼はもう70歳を過ぎています。お金を宗教活動に使いすぎたため、家も売り払いました。それでもまだ、搾取され続けています。


本人は、信仰生活をしているつもりですが、壊れています。


ただ彼は、人間的にはいい人です。純粋で一本気で、強引ではありますが、リーダー的な人です。しかし、社会的には生活が破たんしています。破滅的な人生です。どこかで、そんな人生に酔っているようにも見えます。


彼くらいの高齢になってしまうと、もう、間違いに気づくことは難しく、また、人の意見を聞く耳を持ちません。その耳は、教祖大川隆法の言うことなら鵜吞みにするのですが、他の人の意見はききません。


その彼が借金してまで、宝くじを買ったと聞いたときは、付ける薬がないと思いました。

586576

彼の頭の中は、手に取るようにわかります。彼はすでに借金で首が回らないのですが、さらに借金を重ねて、一発逆転を狙ったのでしょう。

努力せずにお金が欲しいのです。しかし宝くじに当たるのは、絶望的な確率です。たとえ借金してまで多少多くの枚数を買ったとしても、絶望的な確率であることに変わりはありません。

カルト教団にはまる人の多くが、合理的な思考ができなくなります。別な言い方をすれば、もともと合理的な思考ができないから、カルトにハマるのだとも言えます。

おそらく彼は、御本尊の前に、買ってきた宝くじの束を置き、「主エル・カンターレよ」と祈ったに違いありません。これで大金を手にし、植福菩薩になろうとしたのかもしれません。

植福菩薩とは、1000万円以上のお布施をした人に与えらえる称号です。世間的には無価値ですが、幸福の科学というカルト教団内では、大変な名誉です。

結果的に、彼は当選することなく、借金だけが増えました。

また、年末ジャンボの季節がやってきました。彼は、また、絶望的な確率に、幻想を見るのかもしれません。