介護離職からのおひとり様快適生活

定年まで数年を残して介護離職したのち、父を自宅で看取り、その二年後に母も天国へ。風の時代の上昇気流に乗りながら、日々の暮らしでの気づきと心象風景を綴っています。

天涯孤独者

正しいことより楽しいことを選ぶ



今日のタイトルは、

今年の僕のテーマでもあります。


今の世の中、

自分の中の正しさ、

自分流の正義感に酔っている人が多い、と。


マスク警察もそうですし、

レジなどでやたらと切れる老人もそう。

朝生でブチ切れた田原氏もそうかもしれず、

自分の枠の中の正義が、

あるのでしょうね。


実は、

これは僕の中にもあって、

人のことは言えません。


さて、2022年最後の日は、

今は亡き両親、

そして弟の、

墓参りに行ってきました。


天涯孤独の僕としては、

墓じまいも視野に入れつつ、

まだ動けるうちは墓参りをして、

今は亡き家族との語らい。


墓参りの後、

そのまま帰宅しても良かったのですが、

ふと、思い立って、

塩船観音に立ち寄りました。

山の頂上には、

塩船平和観音が立っています。


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塩船平和観音への道。 

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観音様の足元から来た道を振り返ると、

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こんな感じ。

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頂上からの風景。

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塩船観音の概観図。


大晦日は人も少なく、

内省には、うってつけ。


これが翌日の元旦ともなれば、

人があふれかえるのだろうなあ、と。

露天商の屋台も、

すでに5つほど並んで、

明日の賑わいに備えて、

待機している状態でした。


僕は新年の初詣は、

人がだいぶ少なくなった頃に、

ひっそりと行きます。


そしてこの新年は、

元旦も二日も、

家で内省し、

瞑想的に過ごしました。


つまり、

今年になってから、

まだ一歩も、

外に出ていません。


玄関のドアすら開けないつもりでしたが、

元旦にピンポンが。

ドアを開けると、

回覧板を持った近所の主婦が立っていました。

回覧板でケガをしたと、

血の付いた手の指を見せ、

仮補修しておいた、と。


見ると、

回覧板のホチキスで止めてあるところが、

わずかに鋭利化している部分があり、

そこに皮膚が引っかかった模様。


ああ、それは大変でしたね、

こちらが気づくべきでしたと言い、

すぐにさらにガムテープを張って補修しました。


あ、僕は、去年の4月から自治会の班長で、

今年の4月になれば班長は別の人になりますが、

自治会の役員は継続します。

2年間が、受け持ちなのですね。


ということで、

元旦に一度玄関ドアを開けたほかは、

外の空気すら吸っていない、

新年になってからの僕ですが、

今日はこれから、外出予定。


ただ、基本は、家にいることが多く、

静かな生活に浸っています。


静かな生活、

静かな暮らしが、



好きです。





加齢というのは実に残酷なもの



僕は介護離職し、

父を自宅で看取ったのですが、

その中で学んだことがあります。 


それは、

加齢というのは、

実に残酷なものだということ。


元気で畑仕事をしていた父が、

家の前が貸農園になっていて、

それが良い気晴らしでもあったのでしょう。


それが、85歳のときに、

急に足が浮腫みだして、

そこからは入院後、

あれよあれよという間に、

衰えていきました。


読書家だった父が、

どんなに良い本を薦めても、

読もうとしなくなり、

読書するにも体力と、

気力が必要なのだと、

知りました。


僕自身も、

60を過ぎてから、

いろいろなところで衰えを感じており、

今年の5月1日に、

救急搬送された経験ののちは、

何をするにも、

かなり臆病になってはいます。


天涯孤独のおひとり様は、

自分だけが頼り。


だからこそ、

何にせよ、

用心に、

越したことはありません。

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加齢は、

確かに残酷だけど、

前を見て、



歩きます。






悲報、働き詰めの天涯孤独者が死んだらどうなる



僕の知人で、

高校を出てからずっと、

公務員をしている人がいましたが、

働き詰めに働いて、

60歳で死去。


公務員ですからねえ、

退職金もかなりあるし、

何よりも、年金額が多い。


奥さんでもいれば、

その奥さんは、

遺族年金で悠々自適。 


でも、天涯孤独だったらしく、

仕事だけして早死にした、と。


こうした場合、つまり、

お金の受取人がいない場合、

どうなるのでしょう。


まず、年金は、本人が死んでいる以上、

受取人はいません。


預貯金などは、

親戚の方が受け取るのかなあ。


こんなことを言うと不謹慎ですが、

もし、この独身公務員の奥さんとして、

彼の死の1年ほど前にでも結婚していれば、

その奥さんは、彼の退職金と、

遺族年金を受け取って、

悠々自適の老後生活。

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犬でも飼って、

優雅に暮らすという方法も。


老後のお金に不安のある女性は、

独身の公務員を狙うのも、

悪くないかもしれません。




「富の比較ゲーム」に参加してはいけない



昨日は、老後の孤独が怖い、

というタイトルで記事を書いたのですが、

孤独への親和性さえクリアしてしまえば、

おひとり様シニアは、経済的には楽。


モーガン・ハウセルが言っているように、

「富の比較ゲーム」に参加してはいけない、のです。 

老後2000万円問題も、

一つの呪縛のようになっていますが、

それも、比較ゲームのなせる業。


単純な話をしましょう。

かつて働いていたアルバイトの現場で、

先輩のパート社員が、

彼は当時65歳でしたが、

息子夫婦と同居していました。

住居費が節約できるので、

息子夫婦は大助かり。

その先輩パート社員も、

かわいい孫と暮らせて幸せ。


これは、winwinの関係なので、

これだけ聞くと素晴らしいのですが、

問題は、

子供はその息子だけではないということ。


長男であるその息子の下には妹がおり、

その長女は結婚して横浜に住んでいるとのこと。

で、その長女から、

今度マンションを買うのでお父さん、

頭金の足しにするので500万円だして、と。


まあ、生前贈与みたいなもんですが、

なるべく子供を平等に扱いたいその先輩は、

500万円を出してあげたそうです。


このような立場にある高齢者の場合は、

そのようにして簡単に高額が、

出ていくことがあります。


それに対し、

僕のような天涯孤独者は、

そうした支出は皆無。


なので、

老後の必要資金と言っても、

人が変われば必要額も変わります。

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困窮の中にあってはただ自分を善く修養し、

と孟子は言いました。


僕も、50代半ばで介護離職し、

実家を建て替えての住宅ローン生活ですが、

傍から見れば大変な生活でも、

そのようなときこそが、

学びのチャンス。


孟子先生の仰る通り、

自分を善く修養して、

ローコスト生活を身に付けました。


先ほどの先輩に話を戻すと、

一緒に住んでいてかわいい孫ですが、

外孫もいる場合、

孫への支出は、

更にかかるでしょうしね。


かかるお金は、

本当に千差万別。

なので、

比較すること自体が、

無意味。


僕は、

多くはない資産と多くはない年金で、

ローコスト生活の日々ですが、

心に平安があるのは、

比較ゲームに参加していないからだと、

思っています。




老後の孤独が怖い



ずっと一人で生きていると、

孤独が馴染んでしまって、

そこに心地良ささえ感じることもあるのだけれど、

世の中には、老後の孤独が怖いという人もいます。


特に、おしどり夫婦だった人たち。

夫婦が仲が良いのは良いことだけど、

連れ合いが死んだときのつらさは半端ない、と。


それは、天涯孤独者の僕にも、

想像するぐらいはできます。


僕の場合、孤独が怖かったのは二十代。

三十代も中頃までは、そうでした。

孤独と閉塞感。

それが、僕の二十代と三十代の途中まで。


その後は、半分開き直りもあり、

流れに乗るまま生きてきて、

今は、孤独に安らぎすら覚えることも。


でも、孤独がつらいのも、わかりますよ。


ときどきふと感じる寂寥感。

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特に、これから秋が深まっていくほど、

そうした感じはします。


そんなときは、音楽を聴いたり、読書をしたり。

でも、だんだん文字を追うのが億劫になってきてもいます。

ブログなどの短文であればすぐ読み終わりますが、

長編小説を読むには、覚悟が必要。


年を取るほど、

だんだんいろいろなことができなくなって、

無口にも、



なっていくんでしょう。




地元の友人は限りなくゼロに近い



僕は高校を卒業するまで、

東京都との県境にある入間市というところに住んでいたのですが、 

そこを地元だとすれば、

もはや、地元の友人は限りなくゼロに近い、と。


中学時代の一番の親友は、死んでいるし、

もう一人の親友は、行方不明。

諸行無常を感じます。


でも、一応、連絡しようと思えばできる地元の友人が一人だけいて、

まあ、それでも地元の友人は限りなくいないに等しい、と。


で、何を地元とするかにもよりますが、

高校を出て、18歳のときに引っ越してきた、

同じ県内の今の町のほうが、

もはや地元という感じが、しています。


でも、この町には、幼馴染みもいなければ、

学生時代からの友人も、いません。


僕は大学には行っていないので、

今も、かろうじて付き合いがあるのは、

高校の時の友人くらい。


あとは、
AさんやIさん、風のハリマオさんなど、

大人になってから知り合った人たち。


そのAさんも、鹿児島県日置市が故郷ですが、

その後前橋に住み、埼玉に移り、

今は、埼玉県人としての人生のほうが長い、と。


Iさんは、北海道で生まれて、その後埼玉に移住。

上福岡で思春期を過ごし、今は東松山にいる、と。


風のハリマオさんは、ずっと地元暮らしなので、

中学時代の友人も多く、交友関係は豊か。


天涯孤独者の僕にとって、

友人だけが、

語り合える相手なのですが、

僕は、ただの一度も、

友人を作ろうとしたことはありません。


友人というのは、

自然に現れ、

自然に去っていくものだと、

思っているから。

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一切は、去りゆくもの。

そういう僕も、

いずれはこの世を去っていきます。


人生は、死ぬまでの旅。


その後の旅のことは、

いずれ機会があれば、

話したいと、思っています。




高齢者の75%は「年金だけで生活できない」



昨日は、3か月ぶりに、

交通誘導警備員のアルバイトをしてきました。 

早朝に起き出して準備し、昼過ぎまでの勤務。

真夏ほどではないにせよ、それなりの暑さの中の労働。


3か月ぶりの出勤となったのは、

会社から電話がかかってきて懇願されたため。


ただ、やはり、昨日働いてみて、

この仕事はやめにしようと思いました。

辞めても、ローコスト生活で、

生きていけるめどが立っているため。


僕はローコストで生き抜く術がありますが、

そんな高齢者ばかりではないようです。

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以下は、ライフアンドマネーの記事からの抜粋。


2022年9月9日に公表されたばかりの厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」より、「高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合」を確認します。 100%年金だけで生活できている世帯は24.9%にとどまります。80~100%未満が一番多く、33.3%。また60~80%未満が15.9%、40~60%未満が14.0%もいます。 ちなみに2年前の調査では100%生活できる高齢者が48.4%いました。比較すると大幅な減少となったことがわかります。 年金以外の所得としては、稼働所得(71万7000円)、財産所得(22万9000円)、年金以外の社会保障給付金(2万1000円)、仕送り・企業年金・個人年金・その他の所得(28万8000円)があります。 仕送りなども含まれるため、子ども世帯の援助を受ける方も少なくないのかもしれません。


うーん、天涯孤独者の僕は、子供からの援助はなし。

逆に考えれば、孫などへの支出も無し。

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他人様から見れば寂しい人生かもしれませんが、

あとは一人で死ぬだけ、という立場は、

これほど気楽な稼業もありません。


鴨長明を心の友にして、

今日も、

一人を満喫する生活です。




54歳貯金ゼロでも楽天家だった自分のその後



預貯金がゼロになってみると、むしろ爽やか、という心境は、

実は、この時が初めてではありませんでした。

そもそもが、貯金をするメンタルではなかったのです。


それというのも、35歳で幸福の科学に入信し、

53歳で退会するまでの間、活動信者でしたから、

その間に、60万円の御本尊を一回、

100万円の御本尊を2回、など、

お金が貯まる暇もなく、出ていくのです。


これは、数年ごとに御本尊がリニューアルされるため、

熱心な会員は、そのたびに100万単位の支出となります。

まあ、この調子で話していくと、

幸福の科学の話になってしまうので、

この辺にするとして、

常にお金を吐き出し続ける環境下にいたため、

少しお金が貯まりだすと吐き出すみたいな、感じ。


ただ、50歳のときに、教義に疑問を持ち、

お布施の支払いをセーブしていたため、

多少はお金を貯めることができていました。


で、そのお金も親の介護で自宅に戻ることになり、

マンションの売却前に繰り上げ返済に充てたりなどし、

何とか残債をゼロにしたという綱渡り経済。

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一文無しにはなりましたが、株が2銘柄ありました。

ただ、民主党政権下の悪い環境で、

その2銘柄もほぼ塩漬けに近く、

売っても、たかが知れていて、

そのまま放置。


なので、資産は、その2銘柄の株だけという惨状。


当時は、仕事と介護の両立で忙しく、

そもそも、株どころの騒ぎではありませんでした。


で、そこから、鬼のようにお金を貯めまくりました。

生活費は、親の年金でできるので、

毎月、20万円前後を貯金。

給料は、手取りで27万円前後だったと思います。


一年で、250万円くらいは貯めたと思います。

ただ、その後介護離職となったため、

鬼のようにお金を貯めた時期は、2年半ほど。


お金を貯めるだけでは増えないので、

株式投資のほうにも資金を投入。


その後、日本を取り戻す、を謳い文句にして、

安倍さんが総理に返り咲いてからは、

投資環境も改善し、

僕も多少は、

株式投資の波に乗ることができました。


バリアフリー化して建て替えた家で、

父を在宅介護し、

父が老衰で他界後、

母も末期癌で他界し、

今は天涯孤独者として、

質素な暮らしで、

生きています。




60代は疲労の回復に時間がかかる



少し前に、

スローライフの功徳について話しましたが、

まだ言い足りないので、続きを。


健康と経済は、密接不利な関係にあり、

僕が、月6万円乃至6万5000円ほどで、

暮らしていけているのは、

健康が維持できているからだと、思っています。


もし、医療費がかかっていたら、

7万円以下で暮らすのは無理な話。


で、経済というと、

すぐに働くことが頭に浮かびますが、

7月に、僕が熱中症で倒れた職場も、

速攻で辞めましたが、

それは、目先の現金よりも、

トータルでの経済的視点を重視したから。


50代の半ばあたりから気がついたことは、

疲れやすくなったことと、

注意力が落ちたこと。

ましてや60代の今は、なおさら、です。


疲労がたまってくると、

我知らず、蓄積し、

その蓄積が、

やがて病気の引き金にもなる、と。


そうは言っても、

フルタイムで働かなきゃやってけないのよ、

という人は、

ここから先を読むのはおすすめしません。


僕は、人生はトータルで見るべきだと思っていて、

ましてや老後という晩年においては、なおのこと。


健康を損ねたら、

自分が苦しむだけでなく、

お金もかかります。


さらに言えば、

僕のような天涯孤独者は、

誰も、頼れる人がいません。


なので、健康あっての経済、なのです。


で、スローライフですが、

意識してゆっくりと生きていると、

不思議な知恵が浮かんできます。


その知恵の導くほうに動いていると、

だいたいのことは上手く行きます。 

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話を疲労に戻すと、

疲れたらすぐに休む

そして、

それができる環境を維持する


どんなに疲れていても休めない、

という人もいるかと思いますが、

その疲労の蓄積が、

いずれはあなたの人生をも、

蝕むことになるかもしれませんよ、

ということ。


60代の疲労の回復には時間がかかるし、

今後は、年を取るほど、

その傾向は増してくると思うので、

心して、

スローライフを送りたいと、




思っています。



世の片隅でひっそり暮らす喜び



今思うと僕の人生は、

狡賢い奴らに操られまくった人生でした。 


統一教会でのことは、

このブログでも散々書いてきたので、

今回は触れませんが、

人生を棄損するのは、

なにもカルト宗教だけに限りません。


いたる所に、

そうした罠は、

張り巡らされています。


今、僕自身が、

若者だったらと思うと、

かなり暗澹とした気持ちに、

なるのではないでしょうか。


日本の政治には絶望しかなく、

お金持ちだけが上手くやっている状況。

富裕層がどのようにして、

タックスヘイブンを利用しているかは、

知っている人は知っています。


一方、勤労世帯は、搾取されるばかり。


なので、ミクさんのように、

若くて賢い人は、

早々にリタイアして、

極力搾取されない人生を選びます。


結局、大半の庶民にとって、

合法的に搾取から逃れるには、

それしか選択肢がないのです。


僕が若者だったら、

もし十分なお金があれば、

与沢翼やひろゆきのように、

日本を離れて暮らすと思います。


フランスの知性、ジャック・アタリが予測したように、

今後は、ノマド的に世界を渡り歩く富裕層と、

地元から離れられないマイルドヤンキー的な生き方、

あるいはヤンキーほどの元気もなく、

派遣会社を渡り歩くしかない疲弊層、

などに分類されるのではないでしょうか。


同じ若者世代でも、

二極化が進み、

それは、

端的に言えば、

お金があるかないかの差。

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僕は、

今を絶望し、

日本を絶望する若者の気持ちが、

わかるような気がします。


翻って自分のことを話すと、

今シニア世代で良かったな、と。


辛うじて年金はもらえるし、

下手な欲を積み上げなかった分、

しがらみが少ない、と。


何よりも天涯孤独者で、

あとは、

死ぬまでの自由時間。


世の片隅で、

ひっそり暮らす喜びを、



満喫しています。




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