夏目漱石の最後の小説「明暗」で、
主人公の津田の叔父が、
津田の父親を評して言った言葉が、
緩慢なる人生の旅行者、でした。
津田の叔父は東京から出たことはなく、
一方の津田の父親は、
広島に三年、長崎に二年というふうに、
方々を移り歩かねばならぬ官吏生活。
官吏生活の最後の八年を神戸で過ごし、
最後は京都に終の棲家を持つ、と。
ひとところにとどまっていようと、
引きこもりで部屋から出なかろうと、
生きているだけで人は、
緩慢なる人生の旅行者ではありますまいか、と、
僕などは思っています。
街に雪は残っているものの、
昨日今日と天気に恵まれた僕。
予定とは違った旅程となりましたが、
青森でたっぷり時間を取れたのは、







最適化に導かれた証左。
太宰治ゆかりの場所も、




ありました。
青森市には、










たっぷり5時間ステイ。

海を見ながら寝ている外人さんも、

いました。

奥羽本線に乗って新青森で新幹線に乗り換えて、盛岡へ。
前日よりも少し早い時間に盛岡に着いた僕は、
早速街歩き。
盛岡は、駅前でなくても、



地下道が多い街。

岩手と言えば、



あの山、ですよね。
石川啄木の家にも、




行きました。
少しずつ、



日が暮れていきます。
川沿いの道を、





歩きます。
この後夕食を食べ、
帰りの新幹線で岐路につきます。

そう思うと何やら立ち去りがたい、



夕暮れ時の風景でした。