「介護離職」と生活保護を経験した高野昭博さん(61歳)のことが、ネットの記事に出ていたので読んでみましたが、自分との共通点が多いため、身につまされました。

 実名を晒すというのは、勇気があることだと思います。

 もう、吹っ切れている、ということなのだと思います。

 高野さんは「介護離職」をきっかけとして、生活困窮状態に陥り、住まいを失い、路上生活者となったそうです。

 その後、生活保護を経験し、現在は生活困窮者に対する相談業務で生計を立てているとのことでしたが、僕と同じように、一人っ子で、両親の介護を、一人で背負わなければならなかったようです。

 住まいも同じ埼玉県で、年齢も近く、ともに一人っ子で独身、さらには、高野さんも高卒だそうで、その学歴で、年収が1200万円まで行ったというのは、よほど、実力があったのだと思います。

 様々な点で、共通点の多い、高野さんと僕ですが、全く違う点もありました。

 それは、以下の記事を読めばわかります。

 週6日の勤務の様子を語る高野さんからは、「働かないと生きられないから働いている」という悲壮さは全く感じられない。相談業務は時に苦労も多いものだが、苦労について話しながらも、高野さんは「動いてないと、おかしくなっちゃう」と楽しそうである。(記事よりの引用)

 早期リタイアしたくて仕方がなかった僕とは、この点は、だいぶ違います。

 「過労死、多かったですよ。食事中に倒れてそのまま死んだ同僚もいました。通勤の帰りがけ、ふらついていてホームから転落して電車に轢かれて死んだ人も、交通事故に遭って死んだ人も。もともと血圧が高かった人がストレスの高い仕事のために外出して、任務遂行直後に倒れて亡くなったこともあります」(高野さん)

 これだけ働いていて、まだ働きたいという精神はあっぱれというか、生命力が強いのでしょう。

 年収1200万円から、介護離職、生活保護、路上生活、そして就労自立。

 高野さん、お互い、無理せずにやっていきましょう。