厳島神社に向かっていた僕は、
我知らず坂を上り始めていました。
ときどきですが、
こういうことがあります。
こういう時は、
素直に従うことにしています。
そして見えてきたのが、
何やら大きな建物。
入口に人がおり、
入場料を払って、
ビニール袋を受け取ります。
それに靴を入れ、中に。
なんだこれはということで、
スマホで検索。

千畳閣というらしい。
豊臣秀吉が作ったものだそうです。
秀吉すげえと思ったのは、
厳島神社を、


眼下に見下ろす位置にあるのですよ。
さすがは天下人、
というべきなのでしょうか。
天井には、


いろいろなものが。
開かれた空間を吹き抜ける風が気持ちよく、

思わず座り込んでしまいました。
気温は、
暑くも寒くもない、

22度。
湿度も低く、
快適さはこの上もない。
あたかも、
天界にいるような、
心地よさ。
僕の横には、
欧米人の家族がいたのですが、
騒ぐこともなく、
すっかりリラックスしている様子。
なんとも離れがたい心地よさに、


心がどんどん解放されていきます。
僕は豊臣秀吉よりも、
徳川家康のほうが好きで、
長らく秀吉に対しては、
偏見を持っていました。
その偏見が、
風に流されていきます。
風の時代の軽やかさに、
僕の心までが、





さらに解放されていきました。
まだまだいたかったのですが、
風と共に秀吉への偏見も消えていき、
より軽やかになった僕は、

千畳閣を後にして、


厳島神社へと向かいました。

