31年前に発生した、
地下鉄サリン事件では、
多くの人が亡くなり、
同時に、
カルト宗教の怖ろしさを、
世に知らしめました。
当時オウム真理教と、
よく比較されていたのが、
幸福の科学でした。
田原総一朗の番組で、
オウム信者と幸福の科学信者とが、
討論したこともあったほどです。
当時僕は、
幸福の科学の一信者として、
あんな邪教と一緒にするなと、
憤慨したのを覚えています。
その後、
紆余曲折があり、
今から14年前、
幸福の科学を退会したのですが、
幸福の科学もまた、
カテゴリー分けするならば、
カルト宗教に分類せざるを得ないと、
今では思っています。
その理由の詳細は、
過去記事で十分すぎるほど語ってきたので、
ここで繰り返すことはしません。
その幸福の科学の建物を、
大阪旅行に行ったときに、


目にしました。
その時は、
通り過ぎただけでしたが、
大阪旅行から帰宅後、
改めて、
当時のことを振り返ってみました。
決して多いとは言えない給料で、
マンションの住宅ローンを、
支払いながらの宗教活動でした。
給料が振り込まれる銀行口座からは、
毎月一万円が自動的に、
お布施として幸福の科学に、
引き落とされていましたが、
これはほんの序の口。
大川さんの法話の録画を見るだけで1万円、
これはのちに5000円になりましたが、
1万円では見るのを躊躇する人も、
いたからでしょうね。
何かにつけて、
○○植福という名の献金があり、
祈願をすれば、
万単位でお金がかかり、
研修を受ければ、
3万円から100万円までの、
バラエティに富んだ内容となっており、
書籍の購入も目標に沿って複数買うだけでなく、
映画のたびにチケットを100枚単位で購入とか、
お金の出ていくことの連続でしたが、
それでも、
そのお金が、
ユートピア建設のために使われるのだからと、
自分の生活費は極限にまで切り詰めて、
お布施に回していた日々でした。
職場でも、
信仰告白をしていましたから、
女子社員には、
大川さんの妻であり、
副総裁でもあるきょう子さんの本を、
何冊も献本していました。
女神であり、
文殊菩薩やアフロディーテの生まれ変わりである、
きょう子さんの本を献本することも、
教団からは強く勧められていましたから、
僕は家庭ユートピアを、
築いてほしいという願いを込めて、
多くの女子社員に彼女の本を献本しました。
ところがのちに、
そのきょう子さんは、
大川さんと離婚後に、
女神であった過去世は剝奪され、
裏切りのユダであり、
悪魔であるような扱いとなり、
彼女の本はなかったことにされました。
女子社員の一人が僕に、
一般の会社でも、
自社製品に不具合が出た場合、
謝罪して回収したりするのにねと、
言っていたのを思い出します。
こうした出来事も、
疑念を持つ一つではありましたが、
メインの疑念からすれば、
まだ乗り越えられる程度のものでした。
今でも多くの信者さんは、
数々の疑念が生まれても、
何とか自分の中で、
合理的な理屈を作って、
信仰を維持しているのだと思いますが、
それは、
本来の素朴な信仰からは、
大きくかけ離れた姿です。
無理やりにでも自分を納得させている信者さんの多くは、
今さらこの信仰が間違っていたなどとは思いたくないという、
無自覚のエゴが根底にあるのです。
だからよほど大きな違和感が生じない限りは、
その盲目のエゴの突き上げにより、
自分に都合の良い情報だけを、
拾っていくようになります。
心の防衛反応が、
無意識のうちに、
発動されるからです。
そして仲間同士で集まっては、
俺たちはその辺の坊さんよりも悟りが高い、
などと言いあって、
エゴの強化に努めます。
そのようにして、
自分の信じたいものだけを、
信じるようになります。
無自覚のエゴと一体化したその妄信が、
八正道の、
第一の徳目である正見からは、
程遠いところに、
引き摺っていくのですね。
僕が幸福の科学を脱会できたのは、
まさにその、
自分の中にある無自覚のエゴに、
気づけたことが、
大きかったと思っています。

