朝の4時ごろ目が覚めると、
ブラインド越しに月の光が。
きれいな三日月でした。
さて、
今日の話は、
いささか深刻な内容。
9月に久しぶりに東京に行った時、
最初に降りた駅が東新宿。
いくつか前の記事で書いた、
一水会展に行く前に、
かつて働いていた地を、
歩きたくなったのですね。
かつての職場の前を通ろうと思ったのに、
なぜか違う方角に歩いてしまい、

稲荷鬼王神社へ。
ちょうど神主さんが、

朝の行事をしていました。
で、そのあと歌舞伎町を歩いたのですが、
ホストやホス狂いの女子が練り歩く姿を、
散見しました。
奇声を上げる者、
道に座り込む者も、
いましたが、
都会の朝の醜態を見る羽目に。
少し前に見た、
神主さんの姿とは好対照の光景が、
わずかな距離の先にある現実。







歌舞伎町を歩きながら、
頂き女子のことを想いました。
この本の中では、

男を騙すテクニックの一部も、
公開されていました。

狙うべきおぢのタイプとか、

お金に困っていることは伝えつつも、
お金を出してくれとは言わないことがポイント
など、
二十歳そこそこの女性にしては、
すごい内容。
逮捕されたときは25歳ですが、
りりちゃんがマニュアルを書いて売りさばいたのは、
二十二歳くらいのときだったか、と。
詐欺師、
もしくは潜在的詐欺師のテクニックとして、
お金に困っていることは伝えつつも、
お金を出してくれとは言わない、
という共通点があります。
つまり、
相手から、
自発的にお金を出させるのが肝。
これを作為的にやるのが詐欺師で、
無意識的にやるのが潜在的詐欺師。
ひたすら自分が、
お金に困っていることを、
熱烈に訴えながらも、
決して貸してくれとは言わず、
相手が貸さざるをえない状況にまで、
追い込んでいく、と。
そうすることで、
こちらが貸してくれと頼んだわけではない、
という理屈が成り立ちます。
巧妙なすり替えですが、
これを無意識に行える人もいて、
こういう人の場合、
困った状況に陥ると、
すぐに被害者意識が出てきます。
そして、
自分を助けてくれた、
本来感謝すべき相手に対し、
恨みすら抱くようになります。
過去の記憶が、
変わってしまうのですね。
本当は自分がお金に困って、
縋り付くようにして、
困窮を訴えた事実は忘れ、
頼んでもいないのに、
相手が貸しつけてきた、と。
で、この種の人間に共通するのは、
利用できる人間か否かを見分ける嗅覚の鋭さ。
これを、皮膚感覚というか、
本能的に見分けるので、
ターゲットにされたほうは、
あの手この手でお金を引き出されます。
この手の潜在的詐欺師は、
自分の欲望にだけは忠実なので、
メールや電話なども、
マメに送発信します。
自分の欲望を、
我慢することができないだけでなく、
自分を律する意識も低いので、
自分で稼ぐのではなく、
必要な金を、
他者から引っ張ろうとします。
そして独自の嗅覚で見つけた、
取れると思う相手からは、
取り尽くそうとするのです。
自分には、
どこまでも甘いのが特徴で、
何でも自分に都合よく解釈して、
自分を律することができません。
自分に甘く、
自分は良い人間だとすら思っているので、
自分が潜在的詐欺師であることに、
気づくこともありません。
あなたの周りに、
こういう人間がいたら、
注意してください。
人当たりは、
良かったりしますから、
脇を甘くすると、
すぐに付け入られます。
少し、
本の内容から、
それてしまいましたが、
寂しい女が、
寂しい男を、
騙しただけなのだろうと、
軽い気分で読んだ本ですが、
ああ、
こんな人いるよなあと、
深く、
考えさせられた、
僕なのでした。

