失われた30年が、
ぼやぼやしていると35年になろうかという状況下、
5月21日、22日、23日の三日間、
函館に行ってきました。
幕末に活躍した人物で、
僕が尊敬しているのは、
吉田松陰、小松帯刀、渋沢栄一で、
感銘を受けるのは、その影響力の大きさ。
この三人は別格ですが、
いろいろ欠点はあるにしろ、
誰が好きかと問われれば、
坂本龍馬と高杉晋作の名を、
挙げますね。
情に厚いのは西郷ですが、
日本の未来を考えて、
冷徹なまでにその理性を貫いた大久保も、
捨てがたい。
大久保利通からは、
私利私欲というものを感じません。
それは西郷隆盛も同じですが、
薩摩藩の、
この重々しさが、
幕末から明治への変わり目の道を、
開いたのだと思います。
西郷は人気があり、
僕も西郷は好きですが、
大久保の評価が低すぎるように感じます。
坂本龍馬は、司馬遼太郎の影響で、
評価されすぎている感はありますが、
あの自由さは好きだし、
高杉晋作は、
男が憧れるカッコよさを持っています。
今風に言うと、
カッケーということですが、
この人の生きざまもまた、

カッケーよね、と。
五稜郭公園には、


函館滞在二日目の朝に行ったのですが、
日本人よりも、
中国人観光客のほうが多かったです。
初日は、曇り時々雨、わずかに晴れ間ありで、
人生のようでもあり、
この二日目の朝も、






曇り空。
少し涼しいくらいのほうが、


歩き回るには体が楽です。
幕末を経て、



文明開化があり、
その後の日本の発展が、
あったのですが、
函館でも、
歩いている人の多くが外国人で、
今後は、ギリシャのように、
観光で食べていく国になるのかなあ、
などと、思ったりして、
日本の国力が、
相対的に下がっていったこの30年を、
幕末の志士たちは、
どのように見ているだろうなどとも、
思ってしまった僕なのでした。