マックのジャンクフードで空腹を満たし、
一円でも安いものを求めて、
アマゾンや楽天のセール期間中に買い物をするという、
そんなチープな生き方がデフォルトになりつつある人が、
増えているように思うのは、
僕だけではありますまい。
アマゾンやマックなどの大企業が、
大衆を転がしてぼろ儲けをし、
安いものへと雪崩れ込む大衆が、
さらに格差を広げていく、と。
古くからある商店街は衰退し、
シャッター通りとなり、
大資本だけが利益を吸い上げる構図が、
さらに加速していくと・・・・・。
天涯孤独生活になって、
今年の5月で7年になる僕ですが、
義母が死んだ後、
沖縄に数日間行き、
心の整理をしたことは、
過去記事で述べた通りなのですが、
父が死んだあとは、
その義母の遺族年金で暮らしていたので、
住宅ローンも抱えていた僕は、
すぐに働かねば生活破綻に。
すぐに仕事を見つけ、
とある工場で働いていたことは、
過去記事でも述べている通り。
その工場には正社員もいれば、
派遣社員もいました。
同じ仕事をしていても、
賃金形態が違うし、
派遣の人が、
何気に正社員に気を使っている姿も見ていました。
で、その工場で知り合った一人の若者、
と言っても、もう40代なので、
それなりの中年ではあるのですが、
彼と去年、カラオケに行ったときの事です。
僕がトイレに行っている間に、
彼はとある曲を歌っていたのですが、
部屋に戻ろうとすると彼が泣いていて、
それはやがて号泣に。
ちょっと部屋に入る雰囲気でもなかったのですが、
いつまでも廊下に立っているわけにもいかず、中に。
涙をぬぐう彼が、
いかに自分に自信がなく、
人生に怯えているかが垣間見えたのですが、
それは恋愛に対しての臆病さにもつながっていたようでした。
ここで、僕のことを少し話すと、
35までは職を転々として自信がなかったのですが、
何とか自分が根を張れる仕事先を見つけてからは、
徐々に自己信頼が回復していきました。
仕事のリズムにも慣れ、
余裕が出てくると、
仕事終わりにはスタバやサブウェイに寄って、

朝食。
24時間勤務は、
慣れてしまえば、
休みも多く快適でした。
そうした自分のことを思うにつけ、
いかに仕事というものが人間に、
特に男という生き物に影響を与えるかを、
如実に見た思いがしました。
以下は少し前のアエラ記事。








で、その彼のことに話を戻すと、
大学を出てからは派遣を渡り歩く生活。
自分に自信がなく、恋愛も考えないようにしてきた、と。
でも、最近ある女性を好きになり、
打ち明けたいがその勇気もない、と。
自分のように稼ぎのない人間は、
初めから結婚も恋愛もあきらめていた、と。
だけど今のこの自分の気持ちは抑えようもない、と。
カラオケルームの個室で、
二人きりだったからこそ、
それと僕が親世代とまでは行かないにしても、
かなり年上だったからこそ話せたと言っていました。
彼が歌いながら号泣していた曲は、
彼の気持ちを代弁しているのだそう。
それが、ビートガーデンの曲で、
そのあと、二人で5回歌いました。
そんな彼の悲しみが伝染して、
歌おうとしていたノリのいいKISSの曲をやめて、
ビリー・ジョエルに切り替えた僕なのでした。