能登豪雨で行方不明になった娘を探して、
途方に暮れている父親を見た時に、
よみがえってきた記憶があります。
それは、
失われた我が子を求めて泣き叫ぶ神の姿を提示し、
その神さえも解放の対象とするメシアの教え。
親である神をも救うべき存在としての再臨のメシア。
2000年前、
磔になり、
三日目によみがえったとされるイエスよりも、
自分を上位に置く存在。
イエスの摂理の失敗をリベンジする、
最終にして最強の再臨のメシア。
それが、
文鮮明の位置づけ、
でした。
そしてまた、
彼女の夢を、
見てしまいました。
よほど、
心から、
離れがたいのでしょう。
枕を、
涙で濡らすことはなかったものの、
異国に嫁いだ彼女の幸福を、
祈らずにはいられません。
安倍元総理の死で、
明らかになった、
統一教会の悲惨な実態。
いや、
そんなことは、
もうとうの昔に、
明らかだったのですが、
政権与党に食い込んだ狡猾な彼らは、
地下水脈のように…。
彼女はとても細身で、
小柄でした。
僕の実母も小さく、
身長は140センチしかありませんでした。
どこかで、
僕は、
その彼女を、
実母に重ねているのかもしれません。
貧しい家に育ち、
芯の強い性格で、
家には居場所がなく、
外を歩き回るしかなかった日々。
貧しくとも、
家族仲良く暮らしていれば、
その中に安らぎや幸せがありますが、
居場所がなければ、
外をさまようしかありません。
今で言えば、
トー横キッズなども、
そうした子供たちなのかもしれません。

赤羽と言えば、
東京23区内では外れですが、
それなりに都会、
と言うか、
人が多く、
誘惑も多く、
風俗店も、
当時から乱立していました。
よくぞ、
悪いほうに行かなかったと思うと同時に、
まことの愛を求める気持ちから、
カルト宗教へ。
僕も彼女も赤羽のチャーチで、
共同生活を送っていたのですが、
僕は、
2年ほどで脱会。
芯の強い彼女は、
それまでの悲惨な家庭環境に比べれば、
統一教会での生活は、
あるいは天国に思えたのかもしれません。
そして、
合同結婚式を経て、
韓国人の夫のところへ嫁いで行きました。
泣きながら生きていたあの頃
伝え聞く、
その後の、
彼女の悲惨な暮らしぶりと、
それでも、
懸命に生きているであろう姿を想うと、
ヒリヒリと、
切ない気持ちになります。
少女時代に不幸だった分、
教会内では、
安住の場所を、
得ていたのかもしれない彼女は、
ひ弱な僕とは違い、
強い人でした。
それにしても、
人はどこまで、
悲しみや苦しみに、
耐えられるのでしょうか。
人はどこまで苦しみに耐えられるのか

石破さんには、
解散を急ぐ前に、
新年早々の地震から、
やっと立ち直りかけた人々を襲った、
豪雨災害に対する、
全力の支援を、
最優先でしてほしいと、
思っています。
能登のことを想えば、
今この時期の解散総選挙は如何なものかと、
思わざるを得ない僕がいます。