預貯金がゼロになってみると、むしろ爽やか、という心境は、
実は、この時が初めてではありませんでした。
そもそもが、貯金をするメンタルではなかったのです。
それというのも、35歳で幸福の科学に入信し、
53歳で退会するまでの間、活動信者でしたから、
その間に、60万円の御本尊を一回、
100万円の御本尊を2回、など、
お金が貯まる暇もなく、出ていくのです。
これは、数年ごとに御本尊がリニューアルされるため、
熱心な会員は、そのたびに100万単位の支出となります。
まあ、この調子で話していくと、
幸福の科学の話になってしまうので、
この辺にするとして、
常にお金を吐き出し続ける環境下にいたため、
少しお金が貯まりだすと吐き出すみたいな、感じ。
ただ、50歳のときに、教義に疑問を持ち、
お布施の支払いをセーブしていたため、
多少はお金を貯めることができていました。
で、そのお金も親の介護で自宅に戻ることになり、
マンションの売却前に繰り上げ返済に充てたりなどし、
何とか残債をゼロにしたという綱渡り経済。
一文無しにはなりましたが、株が2銘柄ありました。
ただ、民主党政権下の悪い環境で、
その2銘柄もほぼ塩漬けに近く、
売っても、たかが知れていて、
そのまま放置。
なので、資産は、その2銘柄の株だけという惨状。
当時は、仕事と介護の両立で忙しく、
そもそも、株どころの騒ぎではありませんでした。
で、そこから、鬼のようにお金を貯めまくりました。
生活費は、親の年金でできるので、
毎月、20万円前後を貯金。
給料は、手取りで27万円前後だったと思います。
一年で、250万円くらいは貯めたと思います。
ただ、その後介護離職となったため、
鬼のようにお金を貯めた時期は、2年半ほど。
お金を貯めるだけでは増えないので、
株式投資のほうにも資金を投入。
その後、日本を取り戻す、を謳い文句にして、
安倍さんが総理に返り咲いてからは、
投資環境も改善し、
僕も多少は、
株式投資の波に乗ることができました。
バリアフリー化して建て替えた家で、
父を在宅介護し、
父が老衰で他界後、
母も末期癌で他界し、
今は天涯孤独者として、
質素な暮らしで、
生きています。