運命というものは、不思議でもあり、
時に、過酷でもあります。
僕自身、60歳を過ぎ、
残された人生の時間を思うとき、
ここで一度、
これまでの人生の総括をせねばならぬと、
感じています。
山上容疑者の孤独、そして絶望、
唯一人、残されているであろう妹さんのこと。
このような事件が起きなければ、
政権与党に深く入り込んでいる統一教会の悪事が、
明るみに出ることもなかったでしょう。
水面下で、
どれほどの悲劇が繰り返されてきたことか。
デイリー新潮で、的確な記事を見つけたので、一部抜粋します。
「連絡会」代表世話人の山口広弁護士が言う。 「連絡会が結成された87年から昨年までに寄せられた統一教会に関する相談件数は約3万4500件、被害総額は約1237億円にのぼります。私はオウムや法の華、幸福の科学などさまざまな宗教案件に携わってきましたが、なかでも統一教会は最も狡猾。人とカネを集めるノウハウが極めて巧妙かつ組織的で、一番深刻な被害をもたらすのです」 統一教会に入信すると、 「まず『目覚めのとき』というビデオを見せられます。神様がいるのになぜ人々の間には不和があり、次々と問題が生じるのかを問う内容で、それによれば人間の始祖であるアダムとエヴァが幸せに暮らしていたが、ある日ルーシェル(堕天使)の誘いに乗ってエヴァが道ならぬ恋に落ち、それにつられてアダムも堕落してしまう。そうして、人間は堕落の本性があり、それを避けるには血と汗の結晶であるカネを提供しなければならないと説くのです」 さらに続けて、 「こうした教えに引かれやすい人の類型は俗に“ギンカンポ”“アパキンジョ”と呼ばれます。それぞれ銀行員、看護師、保育士。そしてアパートに住む勤労女性を指します。真面目で向上心や思いやりのある人ほど引っかかりやすく、彼らは本気で熱心な勧誘活動をするため、統一教会には強い布教力があるのです」
家庭に甚大なダメージを被ったケースも無論ある。北陸地方に住む60代の男性が明かす。 「妹が入信したのは40年前、当時21歳でした。繁華街でアンケートの勧誘を受け、そのままビデオセンターに連れて行かれたのです。それから家を空けることが増え、3カ月後には家出してしまった。私は信者らが集う施設を突き止め、出入りする若者をつけてみました。すると妹は近くのマンションに女性4人で暮らしていることがわかったのです」 家出の際は手提げ袋などで荷物を小分けにし、数回にわたって運び出したため発覚が遅れたという。 「妹は、高卒後3年間働いて貯めた100万円を献金し、7万円の高麗人参や、大理石の壺を60万円で買っていました。預金通帳の残高は0になっていて、お金が尽きたら今度は肉体労働。珍味や印鑑、多宝塔を売り、駅前で募金活動もさせられていました。が、教団は信者に“脱会させようとする親族がいたら、拉致監禁される”と教え込んでいたので、簡単に取り返せる状況ではありませんでした」
音信不通が10年続き、 「92年には事前に知らせもなく突然、実家に帰ってきた。やつれ果てていて、聞けば韓国の農村出身の男性と入籍し、桜田淳子さんらと同じくソウルでの合同結婚式に参加したという。これが最後のチャンスだと思い、教団に見つからないよう自宅でない場所に妹をかくまいました。脱会経験者や牧師さんの話を聞かせたり聖書を検証させたりし、3カ月後、ようやく洗脳を解くことができ、韓国人男性とも離婚が成立しました」 というのだが、 「この40年間、同じように兄弟や子を連れ戻したいと願う500組ほどの家族と知り合いましたが、救出に成功したのは全体の1割足らず。自殺を遂げた家族も数十人いました。霊感商法にだまされて大金を失った人は、被害届を出そうにも、罪に問われて逮捕されるのが自分の子や親だったりするかもしれず、それを恐れて声を上げられません。教団側も、そうした心理を熟知しているのです」
読んでいるだけで、苦しくなります。
山口弁護士が言っているように、狡猾さという点では、
他のカルト教団に比べて、統一教会は群を抜いています。
北朝鮮の工作員が日本人を拉致して連れて行ったように、
韓国出自の統一教会は、洗脳によって心を拉致し、
日本人を牛馬のようにこき使い、
財産と心を奪いつくしていきます。
僕はどうしても、弱者の立場に立ってしまうので、
韓国の貧しい農村に嫁いでいった姉妹のことを想い、
自分も苦しくなって、いくつか前の記事で、彼女のことを書きました。

なぜ、教団はこんなに酷いことができるのか。
それは一つには、
植民地支配されたことへの恨みが、
その根底にあるからかもしれません。
反共という、同じ価値観で政権に食い込み、
資金と人材を提供し、
そこで、カルトと政権の利害は一致しますが、
その資金を搾り取るために、
数多くの日本人の家庭が破壊されるという矛盾。
僕も教会員時代、
被害者団体の弁護士は左翼だから気をつけろ、
と言われ続けてきました。
左、というレッテルを貼り、
左はサタン、と決めつけ、
徹底的に、共産主義をサタンとののしります。
僕は、右だとか左だとかいう前に、
人として、
していいことと悪いことがあるように思います。
統一教会は狡猾にも名前を改めて、
家庭連合何チャラを名乗っていますが、
こんなものは即刻、
宗教法人格を剥奪すべきです。
カルト教団に懐深く入り込まれた政権与党に、
それができるかどうか、
注視していきます。
だったら、中国が一番憎いはず。
長年本当に酷い支配をしていましたからね。
日本は朝鮮国王と合法的に併合調印したわけで、国連も認めています。
素直に従うものからはとことんしゃぶる。
強気に出るものには直ぐ頭を下げる。
それが朝鮮民族の国民性です。