お金を使わなければ、お金は減りません。
これ、簡単な算数。
もう僕たちは、ほとんどの必需品は所有しています。
もう欲しいものなんて、大半の人が手に入れています。
あとは、同じもので、差をつけたい人はそうすればいい。
僕は、千円の腕時計で満足。
だって、時間がわかればいいんですから。
でも、俺はロレックスじゃなきゃ嫌だ、と言う人がいます。
そういう人は、100万円の時計を買えばいい。
服も同じ。
車も同じ。
機能は変わりません。
付加価値という名の見栄が変わるだけ。
でも、その見栄、
周りからは、見透かされていますから。
独り相撲、ですから。
で、豊かさへの道は、
足ることを知る道。
欲望を減らした先に、
見えてくる道のことです。
権力によって得られたものは、
花瓶の中の花のようだ。
根がないのだから、
やがて萎むのは目に見えている
と、洪自誠は、言った。
権力や、必要以上の富を求めなくても、
十分豊かな世界に、
生きているという事実。
一昔前の音楽も、
無料で聴けてしまう時代に、
僕たちは生きているのですから、
もうすでに十分、豊か、なのです。