まず100万円。
僕が50代で貯金をすべてはたいて家を建て直した後に、
まずは目標とした金額です。
その100万円を貯める効用について、
あるじゃんがいいことを言っていたので、紹介します。
◆100万円の効力その1:使うのをためらわせる金額である
宝くじでも競馬でも、もちろんボーナスでもいいです。100万円が手に入ったら何に使いますか?
ブランドのバッグ、旅行、大型家電……といろいろ浮かびますが、「いやいや、そんなものじゃなくて、これぞ!ということに使いたい」という気持ちになりませんか?
では、10万円だったら? ワンピースとそれに合う靴を買って、帰りにちょっといいもの食べて……などと、すぐに使い切ってしまうでしょう。
多くの人は100万円を1日で使い切るような買い物の経験がないので、その使いみちに迷います。
「よく考えて使いたいから、まずは定期預金にしておこう」となるのが一般的。100万円は「使うのをためらわせる金額」なのです(定期預金という選択が適切かどうかは、とりあえず置いておいてくださいね)。
◆100万円の効力その2:とっておきたくなる金額である
では、手に入ったのが99万円の場合も想像してみてください。定期預金を組むなら、お財布から1万円札を1枚足して、100万円にしたくなりませんか?
100万円という金額は、キリがよくて美しいまとまり感がありますよね。そういうまとまりを崩すのは心理的にイヤなもの。
欲しいものがあっても、「あの100万円は手をつけたくない。ほかに貯蓄をしてから買おう」という気になるはずです。100万円はとっておきたくなる金額なのです。
全然お金がたまらないという人は、この100万円に到達する前にいつも使ってしまっているのでは?
30万円くらいまでは、「この金額ならちょっと頑張ればまたすぐ貯まるから、いいや、使っちゃえ!」と思ってしまいがちですが、そこをグッとガマンして100万円まで頑張ってみてください。
◆100万円の効力その3:もっと貯めたくなる金額である
100万円が貯まると、「貯蓄があるということの安心感」を知るでしょう。
「もしも病気になっても、いざとなったらあの100万円があるから、病院にいけるし食べ物に困ることもない」。そんな気持ちの余裕を手にしたら、きっとお金を貯めるのが楽しくなって、もっと貯められるようになりますよ!
100万円は、もっと貯めたくなる金額なのです。だから、100万円は「貯蓄の最初の壁」といわれているのです。

うーん、僕も50代で貯蓄を再スタートし、
100万円を貯めたときは、同じように思いました。
欲しいものがあっても、
「あの100万円は手をつけたくない」
という気持ちが、大事です。
ただし、その後2年ほどで介護離職となり、
思うようには貯められませんでしたが、
家という終の棲家を得たので、
将来的には家賃が浮く計算です。
その後、
ローコスト生活が板につき、
質素ながらも幸せな日々。
でも、まずは100万円、
と決めた気持ちとその後の堅実な生活は、
間違いなく、今に、
つながっています。

