知者は孤独を選ぶ、と、ショーペンハウアーは、言いました。
孤独の良いところは、実にたくさんあります。
まず、他人からの干渉がない点。
自由に時間を使える点。
まだまだありますが、
ショーペンハウアーは、以下のように言っています。
才知豊かな人は、苦痛や手ひどく扱われることを避け、静寂と閑暇を求める。
そのためしずかでつつましやかな、できるかぎりだれからも邪魔されない生活を求め、したがって、いわゆる世間と多少おつきあいした後、隠棲することを選ぶ。
それどころか偉大なる知者は孤独を選ぶだろう。
というのも、その人自身に常にそなわっているものが多ければ多いほど、外部のものをますます必要としなくなり、他者はますます重きをなさなくなるからである。
それゆえ卓越した精神の持ち主は非社交的になる。
社交の質が社交の量で埋め合わせることができるなら、華やかな社交界で生きていくのも甲斐あることだろうが、残念ながら愚者が百人束になっても、賢人ひとりにおよばない。
「幸福について」より
うーん、 ショーペンハウアーは、かなり誤解されていて、
それは、ニーチェも同様ですが、
一部の人たちからは、見縊られています。
実は、そういう僕自身が、そうした人たちの一人でした。
ニーチェやショーペンハウアーは、
神を信じていない唯物論者なので、レベルが低い、と。
しかし、それは、全くの誤解でした。
ニーチェが最も尊敬する人物が、仏陀釈尊。
今の僕ならば、その理由もわかりますが、
かつての僕は、そんなこともわからなかった。
いや、わかろうとさえ、しなかった傲慢な人間、でした。
孤独の良さは、
孤独を愛する人でなければ、
わからないのかも、
しれません。