僕のブログのリンク先にもなっている「静かなる生活」を書いているKは、古家に住んでいるのですが、本当に寒いそうです。
公団住宅を追い出され、早々に古家を買ったのは良いとしても、その後のリタイア生活は、赤貧洗うがごとし。
まあ、本人は、覚悟のうえでの貧乏リタイア生活なので、後悔はないとか。
ただ、この冬の寒さだけはつらかったと言っていました。
羽毛布団などという気の利いたものはなく、せんべい布団を重ねる日々。
重いばかりで暖かくない、とは、彼の弁。
Kのことを少し書くと、出会ったのは赤羽。
その後、埼玉県内に引っ越してきたのですが、彼の影響で、僕も、グレゴリオ聖歌なども聴くようになりました。
でも、僕の紹介するロックは、バカにして聴きません。
先日、長らく貸していたアルバムも、聴いたけど全然だめだとの評価を得て帰ってきました。
ジャズも聴かないし、まあそれは好き好きですからいいのですが、狭くね?と訊いたら、楽器が嫌いなのだとか。
なるほど、グレゴリオ聖歌は、声だけですからね。
まあ、そんな話はともかく、流人の如く古家に一人、というのが、彼の生き方ですから、下手な干渉はしないようにしています。
僕と共通しているのは何だろうと考えたら、ともに、仏陀釈尊と老子がすきなところくらい。
あと、働き者ではない、ところかな。
まあ、面白い奴ではあるのですが、人間嫌いは相当なもので、僕も長いこと、あしらわれていました。
僕よりも、かなり年下なのですが、老成しているという点では、僕よりもずっと大人かもしれません。
ただ、古家の冬の寒さには、堪えていた様子。
そして、先日は、雨漏りが。
ドラマティックレインじゃね、と、僕が言ったら、彼は、きょとんとしていました。
まあ、世俗を離れていますからねえ。
彼に比べれば、僕などは、俗物大王ですよ。