18日に、一時的な回復を見せた父でしたが、19日、未明に、89歳で、永眠しました。

 早朝に駆け付けた在宅医が、死を確認し、死因は、老衰、でした。
 最後に、力尽きる瞬間は、母も僕も、寝ていました。

 深夜、3時50分ごろに、ふと目を覚ました僕が、階下のトイレに行き、そのあと、父のいる居室に行ったところ、父の体に、すでに体温がないことを知りました。酸素吸引のための、鼻からの挿入は、テープ止めがしていることもあり、外れてはいませんでした。

 酸素吸入器は、きちんと、酸素を送り出していました。

 ただ、父の体が、その酸素を取り入れる力を喪失するまでに、衰えていたのでしょう。

 互助会に入っていた、東上セレモサービスに電話すると、担当する者が駆けつけてきて、通夜式、告別式の、日程もすぐに決まりました。

 僧侶の手配も速やかに決まり、21日に通夜式、22日に告別式と火葬を済ませました。

 こじんまりとした家族葬の予定でしたが、予想よりも多少、多めの人が参列に訪れてくれました。

 また、普段は疎遠にしている親戚の人たちとも、会うことができました。

 葬儀後も、やるべきことはたくさんあり、おひとり様の僕が、父のことをゆっくりと振り返る時間は、まだだいぶあとのことになりそうです。