マネークリニックを見ていたら、久し振りに深刻な話に遭遇。

うーん、この状況でのお金のやりくり。

僕だったらどうするだろうと、自分に引き寄せて考えましたよ。

今回の相談者は、教育ローンやその他の借り入れの返済で、貯蓄ゼロの状態が続く、52歳のパートで働く主婦の方。すでに子どもは独立しているが、ローンの完済はご主人が70歳のとき。

▼相談者

プリンさん(仮名)
女性/パート・アルバイト/52歳
北陸/義母宅で同居

▼家族構成

夫(58歳)、義母(80代)  
※子ども3人は独立

▼相談内容

貯蓄が全くないので、今のままではいけないと思い、ご相談させていただきます。家族の小遣いは、主人に毎月渡しているお金です。その中から、全部賄ってもらっています(酒代、ガソリン、病院代、土日の食費等)。

教育費の11万5000円は、教育ローンの支払額です。2人分です。

とにかく、借金が終わらない限り、貯蓄はできないのではと思っています。雑費は、灯油代や自分の医療費(手術を受けているので、定期的に病院に通っている。歯医者も通っている)です。

▼家計収支データ

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▼家計収支データ補足

(1)収支について
同居している義母から生活費などは受け取っていない。

(2)教育ローンについて
教育ローンの残高は、2人分で約500万円。12年後に完済。

(3)その他ローンについて
計4本。金利15%程度、返済は毎月7万円。

(4)ボーナスの使いみち
支給額は毎年変動がある。固定資産税、車検(2台分)費用等で、貯蓄には回らない。

(5) 加入保険について
夫/傷害保険=毎月の保険料1200円
(※過去にガンを患っているので生命保険に入れず)
妻/共済(病気死亡400万円、入院5000円)=毎月の保険料1800円

(6)定年と退職金について
妻はできるだけ働く予定。65歳を過ぎても会社がOKなら、70歳まで働きたいと考えている。夫は65歳までは働く予定。退職金は不明。

(7)公的年金について
支給額は不明。



この厳しい現状でも、人は生きて行かねばなりません。

上記の相談に対し、FPは、

有効な老後対策はできるだけ長く働くこと

などと回答していましたが、すでに、この50代の妻も、70歳まで働きたいと言っています。夫のほうも、65歳までは働くと言っているようですから、結局、労働収入が頼り。

僕が思うには、教育ローンは、もうすでに独立している子供たちに、分担負担してもらえばいいのではないか、ということ。

それと、教育ローンの残高、500万円、ということは、僕の住宅ローン残高よりも少ないのに、なんで、毎月11万5000円を、あと12年も払わなければならないのか、不可思議。

僕の場合は、あと、650万円ほどの住宅ローンを、あと8年半払えば、終了ですよ。しかも毎月の支払いは、7万円弱。

どう考えても、この教育ローンの残高と、毎月の支払額、それと残り年数が、合いません。

なのに、その辺を、FPが指摘していないのは、このFPも、間抜けなのか。


それと、もう一つ、これはやばいんじゃね、と思ったのは、公的年金の支給額を知らないこと。

これがわからなければ、老後の生活設計のしようがありません。

僕を例にとれば、年金見込み額が9万円なので、今から、それ以下の金額で生活できるようにしています。

つまり、老後の貯金が少なくてもやっていけるように、生活をミニマム化しているわけです。

で、人は、慣れれば、その質素な生活の中に喜びを見出していけるもの。

また、何でもお金を出して解決しようとはせず、創意工夫で乗り越えようとするようになるので、人間の幅ができるというか、引き出しが増えます。

で、そういった節約や知恵や工夫が楽しいと思えるようになれば、これは、遊びになるし、ゲームをしているようなものです。

そこまで行けば、この世知辛い世の中も、生きるのがグーンと楽になるのではないでしょうか。