今日は、14時半に、訪問入浴サービスの業者さんが来てくれて、父を、セッティングした浴槽で、洗ってくれたのですが、その間、僕は台所に立ち、その様子を見ていました。

 訪問入浴サービスの浴槽は、業者さんが持ち込んでくれるのですが、かなりスペースを取ります。父と母の共同の居室である一階の部屋の中央で、それも、斜めに置かれるため(そのように置くのが、作業上最も合理的なのですが)、窓際にある父のベッドと、浴槽に追いやられる形で、母が部屋の隅に椅子を移動して座ると、ほぼ、僕の立ち位置はなくなります。

 以前、住宅事情カテゴリーでお話ししたように、1階には一部屋しかなく、14畳の、リビングダイニングとなっていますが、カウンターを挟んで、向こう側のキッチンに、4畳分を取られているため、事実上の居室空間は、10畳ほどです。

 立ち位置のなくなった僕は、必然的に台所に追いやられるのですが、そこで逆転の発想(それほどでもないか)で、カウンター越しに父が気持ちよさそうに体を洗ってもらうのを見ながら、夕食の料理を一品作ることにしたのです。今日は、レンジでチンした二つのジャガイモをつぶし、それに、キュウリのスライスと、残り物のリンゴを入れ、マヨネーズで混ぜるという、簡単な一品を作りました。

 自分の居場所の確保兼、おかずを一品作るという時間の節約にもなります。父の見守りも兼ねて、作るので、のんびりと、一品を作るというのが、ちょうどいいようです。

 早期リタイア生活の利点は、そんなふうにして、ちょこちょこと、気に入ったおかずを自分で作れることも、その一つです。

 父は今年、90になりますし、母はこの3月で、86になりました。もう、いつお迎えが来ても、おかしくない年齢です。だからこそ、僕は、定年まで数年を残しての、早期リタイアは、価値があると思っています。両親と過ごす最後の時間を、こうして、一緒に、充実した形で過ごせるからです。

 働いていた時の僕は疲れ切っていて、気持ちはあっても、体が動きませんでした。だから今ほど、マメに、料理も作れませんでした。

 今日は、訪問入浴サービスの業者さんが帰った後、床を蒸気洗浄しました。掃除も、働いていた時よりも、やる回数が増えました。それも、早期リタイアの利点です。