目覚まし時計で起きなくていい幸せというのは、おそらく多くのサラリーマンのささやかな夢なのではと思っています。

サラリーマンのつらいことは、列挙していくと、いくつも出てきますが、僕の場合は、「朝、起きるとき」がいちばんつらかったように思います。


今の僕には、「眠り」が、幸福なことの上位に来ます。

とにかく、疲れたら眠る。

そうすると、また、元気になります。


人間は、基本的に、食べられて、眠ることさえできれば、これは動物も同じですが、まずは幸せなのです。

ところが、現代は、多くのサラリーマンが、満足な睡眠がとれていません。

それでいて、つまらない消費を繰り返しています。

僕が世捨て人にあこがれていたのは、サラリーマン生活に疲れ果てていたからでした。

そして今、介護離職による早期リタイアで、サラリーマン生活を強制終了してみると、サラリーマンなんて、やめたってどうってことないってことが、実感としてわかります。

収入が少なくなったら、少なくなった中で生活すれば、いいだけです。


質素な生活でも、時間がたっぷりある生活のほうが、僕には向いているようです。