もう二十年以上前のことですが、
福岡、佐賀、長崎方面を旅した後に、
福岡が日本の首都になっている小説を、
書いたことがあります。
つまり、
違うタイムラインの日本なのですが、
小倉城を見たときに、
発想が浮かび、
洗礼を受けて、
シメオンと自らを名乗るようになった
黒田官兵衛が、
朝鮮出兵をもくろむ豊臣政権を打倒し、
天下を統一。

その結果、
福岡が首都になるという話で、
大東亜共栄圏ではないですが、
福岡を中心にして、
アジアが共同体となり、
欧米列強からの脅威に対抗する、
という話でした。
原稿用紙500枚ほどの小説で、
ファンタジーノベル大賞に投稿しました。
予選落ちしたため、
日の目を見ることはなかったのですが、
そういう違うタイムラインの日本というのを、

テーマにしていたことがあります。
朝鮮半島、中国、台湾方面とも、
国際ハイウェイで結ばれていて、
高速道路の下には、
鉄道が走るという設定でした。
実際に、
地図を見るとわかるのですが、
福岡は、

地の利がいいのです。
ソウルまでと、
大阪までが、
ほぼ同じ距離。
台北に至っては、
札幌よりも近い距離。
ウラジオストックまでと、
仙台までが、
ほぼ同じ距離。
東京に行く感覚で、
上海まで行ける、と。
つまり、
国際的な利便性の良さは、
ピカ一なのですよ。

僕の書いたその小説内では、
ロシアとも敵対関係にはないため、
国内旅行のような気楽さで、
ウラジオストックまで旅ができる、と。
また、
軌道エレベーター上層ステーションからは、

静謐な眺望が得られ、

宇宙空間にも広がっています。
福岡が地の利を生かして、
日本の首都となり、
アジアの中心都市にもなっているという、
今の歴史とは違うタイムラインの日本なのですが、
ユートピア性が強すぎて、
争いごとがなく、
小説としての面白みには欠けていました。
同じく、
奥州平泉を舞台にして、
義経に滅ぼされなかった藤原氏の栄華が、
現代にまで続いている小説も書いたのですが、
宇宙人との交流はあるものの、
争いのない世界で、
投稿前にその長い小説を、
友人Oに読んでもらったのですが、
つまらないという評価でした。
面白みには、
欠けていたのでしょうね、
こちらも、
予選落ちでした。
純文学もミステリーもSFっぽいものも、
どれもモノにならずに、
年を重ねてきたのですが、
別の人生を夢想し、
楽しむという行為は、
今もその片鱗は残っていて、
ここに鉄道が敷かれていたら、
もっと違った街の様相に、
なっていたのだろうと、
想像しながら、
街歩きをしたりして、
楽しむ材料には事欠きません。












































































