介護離職からのおひとり様快適生活

定年まで数年を残して介護離職したのち、父を自宅で看取り、その二年後に母も天国へ。風の時代の上昇気流に乗りながら、日々の暮らしでの気づきと心象風景を綴っています。

2023年11月

家康と司馬懿の共通点は時を待つ力



「どうする家康」も、

いよいよ佳境を迎えていますね。

好きな武将は?

と訊かれて、

信長や秀吉を挙げる人は多いのですが、

僕は、

二十代の頃から家康びいき。


司馬懿が好きになったのは、

ずっと後ですが、

家康と似ているなあ、

と思っています。


どちらも、

次の時代の礎を築いた人。

そしてどちらも、

耐え忍びの人。

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結果だけを見ると、

安易な思考をする人は、

二人とも、

ただの簒奪者に見えるでしょうね。


家康は豊臣政権を簒奪し、

司馬懿は魏王朝を簒奪した、と。


まあ、微妙な違いとしては、

家康は自身が目の黒いうちに後世に道筋を付けましたが、

司馬懿の場合はそこまでには至らず。


僕が注目するのは両者の最晩年。


「どうする家康」では、

まさにこれからがその最晩年。

今日の放送から最終回までが、

まさにそれにあたります。


家康も司馬懿も、

慎重の上にも慎重を期す用心深い性格。


僕は自分自身が50歳になるまで、

軽佻浮薄な人間だっただけに、

この二人の生き方に惹かれるのでしょうね。


二人の共通点は、

忍耐強さの他に、

時を待つ力があるということ。


多くの才ある者が、

時を待てずに自滅していく中、

この二人には、

時流を読み切る力がありました。


これは、

少才には及ばぬことで、

この点においては、

信長も秀吉も、

小物のそしりは免れますまい。


そしてまた、

二人に共通するのは、

機を見るに敏、であること。


司馬懿は、

動かないときは岩のように動かず、

ここぞというときは電光石火で事を成しました。


とりわけ最晩年の、

ボケ老人を装って相手を欺き、

曹爽一派の一瞬のスキを突いて都を制圧した時は、

まさに鬼神の働き。


徳川家康と司馬懿。


二人から学ぶことは、

今まさに晩年を生きる僕にとっても、

計り知れません。



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故郷から遠く離れてさすらう人たち



介護離職するまで働いていた新宿勤務時代、

同僚の大半は、

マンションかアパート住まい。


独り者が多かったせいもあるのでしょうが、

故郷を離れて都会に出て、

働いている者の多くは、

そのまま故郷に帰らない人もいます。


東京は、

そんな人たちの吹き溜まり。


11月14日は、

恒例の沿線巡りをしました。

埼玉県民の日なので、

一日パスが安く買えるから。


朝五時に家を出て、

まずは最初の乗換駅へ。

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いつから湘南台まで行けるようになったのか。

僕が副都心線で新宿三丁目まで通っていたころは、

すでに元町中華街行きはありましたが、

湘南台までは行けなかったですよ。

まあいいか、これも、世の移ろい。


まずは寄居へ。

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そして散策後、鶴瀬へ。


早朝に家を出たせいで、

鶴瀬に着いた8時の時点で小腹が空いていたのでマックへ。

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朝食を摂りながら、道行く人を眺める。


その後、朝霞、朝霞台、川越、鶴ヶ島、森林公園、柳瀬川、川越、

そして自分の街の駅に帰る、と。


川越に2回寄ったのは、

昼食と夕食を摂るため。 


11月が期限の株主優待を、

使い切るのももう一つの理由。

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昼食。


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夕食というよりも、ちょい飲み。

SFPの株主優待も期限内に使い切り、めでたしめでたし。


そしていつものように川原での思索も、しましたよ。

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わが青春の黒目川。


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迷いの日々の中、思索を重ねた柳瀬川。


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ペアモールもちょっと歩きました。


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沿線散歩をしながら、

介護離職するまで働いていた新宿の会社だけでなく、

浜松町時代、

新大久保時代、など、

それぞれの現場で出会った、

故郷を離れて暮らす人たちのことが、

なぜか思い出され、

日の暮れの早くなった秋の寂しさが、

ひどく骨身にしみた、

僕なのでした。



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力とエネルギーを自分に取り戻せれば



僕の知る限り、

実に多くの人が、

自分自身を過小評価しています。


それは多分に、

日本の教育制度の弊害でもあるのですが、

大量の労働者を世に送り出すための枠にはめ込むやり方、

これが制度疲労を起こしているわけで。


一方、

その枠からはみ出して生きてきた少数の人間のほうが、

今の時代ははるかに生きやすく、

また、良い暮らしをしています。


僕が残念に思うのは、

会社でも官庁でも宝塚でも、

その組織に投げ込まれると、

どんな優秀な人間でも、

だんだん身動きが取れなくなることです。


手足をもぎ取られた状態、

と言いましょうか、

自分の体であって自分でない、みたいな。


他者、

多くの場合それは自分より立場の上のものが多いのですが、

その他者の影響下で呻吟することになります。


その結果、

他者の顔色をうかがいながら、

ビクビク生きるようになります。


これでは、

自分の人生であって、

自分の人生ではない、と。


組織に隷属しているうちは難しいのですが、

可能であればその組織内にいながらでも、

力とエネルギーを少しでも自分に取り戻せれば、

生きることはだいぶ楽になります。


僕が介護離職するまで働いていた会社でも、

実はそのようにして、

少しずつですが、

力を自分自身に取り戻していきました。


そうはいっても会社組織である以上、

意に沿わぬことにも従わざるを得ませんでしたが、

自分に力を取り戻すことを意識できただけでも、

良かったと思っています。


そして今は、リタイア生活。

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自分のボスは自分です。

力とエネルギーは、

自分の中にあります。


自分次第で人生を生きられる喜びを、

味わい尽くしている日々でもあります。



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天涯孤独でも幸福感に満たされているのは



叔父の通夜と告別式が終わり、

あとは12月の49日法要を待つばかり。 


叔父には子供が3人おり、

孫もいるので、

家族葬とは言え、

たくさんの花とともに、

あの世へと旅立つことができました。


これからは、

僕のような天涯孤独者はもとより、

夫婦であっても子供のいない人、

兄弟姉妹はいても不仲な人などもいて、

一人で死に、

引き取り手のいないお骨となる人も、

増えていくのでしょう。


天涯孤独でも、

僕が幸福感に満たされているのは、

この世に、

軸足を置いていないからなのかもしれません。


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誤解を恐れずに言うと、

この人生は一つの通過点に過ぎないと、

思っているからでもあります。


通過点だからと言って、

疎かにしているわけではなく、

むしろ、

この通過していく人生だからこそ、

愛おしくも感じているのですね。


説明が難しいのですが、

今度じっくり、

また、

このことは、

掘り下げてみたいと、

思っています。



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叔父の死と人生の終末期について



昨日、叔父の納棺がありました。

この叔父は、

死んだ父の兄弟で最後に残っていた、

一番下の弟になります。


今は、

火葬場が大変混んでいるということで、

通夜と告別式は来週になるとのこと。


一昨日は飯能市で、

高校時代の二人の友人と会い、

居酒屋の個室で談笑。


一人は、

これまでに3度も手術を経験し、

もう一人も、

一度経験済み、とか。


僕も、

昨年スナックで倒れて救急搬送された話をしたのですが、

深夜の救急搬送と老いの自覚


どうしても話題は、

健康問題が多くなります。


不定期更新にしているので、

備忘録も兼ねて、遡ると、

6日は、年末調整を出すように言われ、

検針日でもないのに営業所へ。


5日は、エンドオブライフケアの公開講座に参加。

僕の家の近くには大学が三つあり、

そのうちの一つ、

日本医療科学大学で、

人生の終末期についての講義を受けたのですが、

これもまた、

考えさせられる内容でした。


2日には、

車のオイル交換をしたついでに、

タイヤの空気圧を見てもらったり。

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日々はあわただしく過ぎていきますが、

来週は通夜と告別式があるため、

予定していたアルバイトの検針日をずらす必要があり、

20日までは予定がぎっしり。 


慌ただしさの中にも、

自分を見つめる時間だけは、

しっかり確保していきたいと、

思っています。





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寧静でなければ、遠くへ至らず



李克強が死にましたが、

その死は、

胡耀邦が死去したときを、

彷彿とさせます。


今後の中国から、

ますます目が離せないと思うのは、

僕だけではないでしょう。

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今日のタイトルは、諸葛亮の言葉。


諸葛亮は司馬懿との戦いの最中に、五丈原で病没。 


稀代の軍師も、

病と老いには勝てず。


それはまた、

司馬懿にとっても同じことで、

諸葛亮に勝った後も、

憂いは消えず、

むしろ増すばかり。


力を持てば持つほど、

その上の人間から疎ましく思われるのは、

今も昔も同じかもしれません。


司馬懿の本当の敵は、

むしろ魏の中にこそいた、と。


魑魅魍魎の巣喰う宮廷よりも、

戦場にいた時のほうが、

安らげたのかもしれません。


歴史に記されている通り、

諸葛亮の奮闘も空しく、

蜀は滅亡。


いかなる天才をもってしても、

時の趨勢には、

抗えません。


日本で言えば、

卑弥呼の時代にあたる古の戦いが、

今も語り継がれるように、

いかなる王国も帝国も、

滅亡していきますが、

精神性は語り継がれていきます。


孔子、老子、孟子、荘子、墨子、韓非子、

などの思想家のみならず、

諸葛孔明の言葉もまた、

噛み締める価値があります。


寧静致遠、「心安らかであれば遠くに至る」


蜀滅亡後、

呉も、

内紛から弱体化し、

あえなく滅亡。


諸葛孔明と戦った司馬仲達の孫、

司馬炎によって、

三国時代は終わり、

晋となりますが、

その晋の世も、

長くは続かず。


今も、ロシアとウクライナ、

そしてまた、

イスラエルとパレスチナで。


人類の歴史を俯瞰すると、

平和な時代のほうが短く、

争いに次ぐ争い。


世の無常を、感じるばかりです。



15で従軍し、戦に明け暮れて80歳で帰郷しても、知る人はなく、我が家は雑穀がはびこり、汁をつくって煮ても、食べてくれる人もなし」













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