仕事もしないでのんびり暮らしているのに、いったい何が問題なのか。すべてのアーリーリタイア組に言えるのは、貯金を取り崩して生きることに対する底なしの不安感や焦燥感である。
働かない人間にとって貯金はとても大切なものだが、アーリーリタイアすると、その貯金がどんどん切り崩されて減っていくだけになるのである。
明るく豊かな未来に向かうのではなく、暗く欠乏の未来に向かっているのが減っていく預金額で明確に見える。
働いていないのだから増えることはない。だから消費が恐怖になり、不安となっていくのだ。
アーリーリタイアは表面的には幸せに見えるのだが、資金が足りないアーリーリタイアの場合、精神的にどんどん追い込まれていくのである。
有名なS氏のブログからの引用記事ですが、早期リタイアして東南アジア諸国で暮らす人たちの困窮ぶりを題材にしてます。
かつてはリタイアの地として天国のように言われていた東南アジア諸国も、経済発展を遂げつつある今、決して暮らしやすい地ではなくなっているようです。
充分な資産と入念な計画がないのにアーリーリタイアに入ってしまう人は、次々と破綻していく人たちの姿をよく観察し、分析した方がいい。
資本主義の社会の中で「稼ぐのを止める」というのは、よほどの資産がない限りは許されない贅沢であると考えるべきだ。アーリーリタイアが許されるのは、だいたい以下の3点に当てはまる人ではないか。
(1)使い切れないほどの莫大な資産を所有する人。
(2)資産を減らさずに不労所得で生きられる人。
(3)寿命から逆算して緻密な収支計画が立てられる人。
自分がそのどれかに当てはまっていないのであれば、どれかに当てはまるように資産構築を行っておかなければならない。資産が少ない中でアーリーリタイアをすればするほど、ちょっとしたことで人生計画が破綻する。
概ね、同意です。平凡人である僕は、(3)の「寿命から逆算して緻密な収支計画が立てられる人」というカテゴリーにかすかな希望を見出しています。
世にはびこる「老後に必要な資金」は、僕にとっては、ずいぶん高めに設定しているように思えます。そう思える理由は、僕が少ないお金で暮らせているからです。
経済は詰まるところ、足し算と引き算です。収入以上の支出をしていれば破たんしますが、収入以下で暮らしていれば、破たんはしません。
たったこれだけのことです。収支を把握し、自己のコントロール下における人であれば、少なくとも、いたずらに不安がることはありません。

