「お金がない」と言いながら、Oさんは、僕には理解不能の支出をしていました。

まず、びっくりしたのが、電気代です。老いた母親との二人暮らしなのに、月2万円はかかると言っていました。僕も、母との二人暮らしですが、電気代が多くかかった月でも、1万円どまりです。たいがいは、数千円で済みます。

「それはかかりすぎですね」と僕は言いました。5人家族ならそのくらいかかっても理解できますが、どう使えば、2万円も電気代がかかるのか。

それだけではありません。石油ストーブなどの灯油代に1万円はかかるとも言っていました。

僕は家を新築した際に、そのときはまだ24時間勤務で家を長い時間離れなければならないこともあり、暖房はすべて電気と決めました。だから我が家は灯油代はゼロです。

僕もOさんも、雪国に住んでいるわけではありません。ともに埼玉県民です。秩父や三峰山のほうに行けば、寒さも変わってくるでしょうが、それでも、雪もあまり降らない恵まれた土地です。

聞けば、2万円の電気代の多くを占めるのは、暖房費ではないかと言っていました。電気代と灯油代で、すでに3万円の支出です。

年寄りは、一般的に寒がりですから、昼間家にいる母親が、ずっと暖房をつけているのでしょう。そのエアコンが古ければ、電気を食うことは想像できます。

あまり根掘り葉掘り聞くのもどうかと思い、食費やその他については聞きませんでした。電気代に無頓着なOさんのことですから、食費などもかなりかかっているのだと推測できます。

ただ、市営団地ということで、家賃は年収に応じて違うということは言っていました。

余計なお世話かと思い、黙ってはいましたが、Oさんの場合、煙草代も大きいと思いました。副流煙を浴びながら、僕は肺の痛みに耐えていました。狭いトラックの室内に充満する煙がOさんの人生を蝕んでいるように思いました。

煙草がいくら値上がりしてもやめる気はない、と言っていました。そして言い訳のように、その代わり酒は飲まないのだと言いました。

僕は焼酎派で、鹿児島の芋焼酎を飲んでいますが、家で飲む限りは、一か月3000円もあれば十分です。タバコなどよりも、間違いなく健康にいいはずです。焼酎は、糖質ゼロですからね。

たまに、発泡酒も飲みますが、安い酒屋で24缶セット買いすれば、税込みでも一缶当たり90円台でゲットできます。

「お金がない」を口癖にしている人は、本当にお金がない生活を送ります。これはほぼ間違いがなく、人は言葉に左右されるからです。

お金がないと愚痴をこぼす代わりに、家計を見直すべきです。自力でできることに、まずベストを尽くす。それが先決です。

実は今日、14日も、会社から電話があり、夕方から来れないかと言われましたが、夕方からだと帰りは深夜になるので、母の介助のことを考え、断りました。

僕の母は、できれば運転の仕事はしてほしくないようです。僕自身も、電話がかかってきて必要なときだけ駆り出される仕事では、気持ちが安定しません。

今、もう一つ別の会社の面接を受けています。そちらは結果待ちですが、地道な工場労働です。母の介助を考えると、そちらのほうに、気持ちが傾いています。

今は、介助で済んでいますが、今後さらに年を取っていくと、介護になるかもしれません。先はわかりませんが、少なくとも、介助や介護と両立できる仕事でなければなりません。

あとは、節約の腕を磨き、やりくり上手になることですね。今日はライフがポイント5倍なので、そちらに行きます。ライフ、ベルグ、マミーマートが、今、利用しているスーパーです。