介護離職からのおひとり様ローコスト生活

定年まで数年を残して、介護離職したのち、父を自宅で看取り、その後、母も末期がんで亡くしました。両親の介護のために建て替えた家の住宅ローンを払いながら、ローコスト生活で生き抜く日々の暮らしと心象風景を綴っています。

孤独

高齢者の寂しさは家族の中の孤立のほうが大きい

おひとり様は孤独だと思われがちなのですが、果たしてそうなのでしょうか。

個として、生きている事実は変わらないものの、その人が寂しいと感じているか否かは、その人の内面の問題なので、他人がうかがい知ることはできません。

たとえば、僕はかつてよく一人旅をしていましたが、バイキングの食事会場で、家族連れの子供の一人から指をさされたことがあります。

「あ、あの人、一人」とね。

子供に悪気はあるわけはなく、単純に気づいたことを声にしただけでしたが、その親はバツの悪そうな顔をして子供をたしなめていました。

僕はおかしくなって笑っていましたが、もしこれが、普段から強く孤独を感じている人であれば、この一件だけで落ち込んだとしても不思議ではありません。

同じ水を飲んで牛は乳を作り、蛇は毒を作る、と言います。

同じ体験をしても、受け取り方や感じ方はさまざまなのです。

さて、高齢者の寂しさはおひとり様よりも家族の中での孤立のほうが大きい、と改めて思ったのは、ある人生相談を読んだからなのです。

その女性は、息子夫婦と暮らしているのですが、息子夫婦から疎外されているそうなのです。外出も外食も自分だけ外され、話もしてもらえない、とのことでした。

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でも将来自分がさらに高齢になったときのことを考えて、不満も言わずに我慢しているそうです。

僕は、常々、ひとり者の孤独などたかが知れている、と思っています。

本当の孤独は、家族の中の孤独であり、集団の中の孤独です。とりわけ、家族の中の孤独はきついであろうことが想像できます。

家族の中にいることがきつければ、家族から離れる選択肢があってもいい。ただ、そのためにも、まず、個として、独立していなければなりません。

精神的にも、経済的にも、です。

見えない明日に泣き濡れた日々

昨日は東京の赤坂に泊まり、今日は、先ほど帰ってきたのですが、久しぶりの東京。

人の多さに酔い、歩くペースの違いに戸惑い、二年数か月前まで新宿で働いていたときとは違う自分に気づかされました。

同時に、都会にいるがゆえの得も言われぬ孤独が、僕をとらえて離しませんでした。

都会に行ったのは、株主総会に出るためだったのですが、シェラトン都ホテル東京で株主総会を終え、赤坂のカプセルホテルへ。


シャワーだけ浴びて、夜の街に繰り出したのですが、行きたいところがない。

東京は嫌いではないのですが、新宿時代、そしてその前の浜松町に勤めていたときも、24時間勤務明けに、営団や都営の一日券で歩き回っているので、本当にもう行きたいところがない、と思いました。

でも、まあ、馴染みのある荻窪や、浅草に行ったりしたのですが、何とも言えない孤独を感じました。

人は、しょせん孤独な存在です。

つんくも歌っていますね。

生まれたあ、時からあ、孤独なんだけどお、忘れていくんだあ、いろんな恋をしてー、とね。

で、恋をしていない僕は、どうなんだと。

孤独を忘れることすらできないのか、と。

ぼんやりと、浅草の夜の風景を眺めていました。浅草の、と言うよりも、浅草側から見た、川の向こうの風景ですね。


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そして思ったのですよ。

ああ俺の人生、35までは、暗かったなあ、と。

で、どのくらい暗いかというと、見えない銀河の夜、くらい暗かったな、と。

あるいは、先日亡くなったことが判明した(実際はかなり前に死んでいたらしい)森田童子の歌のように暗かったな、と。

当時は、すぐそこにあるはずの明日が見えなくて、頭から布団をかぶり、泣き濡れた日々でした。

そんな日々を、唐突に思いだしながら、21時少し前まで、暗い夜の川と対岸を見ていて、赤坂に帰ったら、宿の前が大騒ぎ。

エレベーターが、じかに赤坂の通りに面していて、その前に大型画面があり、人だかりが。

みんなビールやワインを飲んで、日本対コロンビア戦を見て、盛り上がっているのですよ。

その横を通り、エレベーターに乗り込んで、6階の自分のカプセルへ。

畳一畳ほどの僕の空間。

この、一人分の孤独が、僕の前にありました。

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