介護離職からのおひとり様快適生活

定年まで数年を残して介護離職したのち、父を自宅で看取り、その二年後に母も天国へ。風の時代の上昇気流に乗りながら、日々の暮らしでの気づきと心象風景を綴っています。

カルト宗教

人が途方に暮れるときって、どんなときなのだろう

僕が途方にくれたのは、二十代と三十代のとき。

きつい日々でした。

で、その次は、50代の前半で、18年弱続けていたカルト宗教、幸福の科学を退会するとき。

でも、途方にくれたからこそ、見えてきたものもあります。





カルト宗教と言えば、幸福の科学以上にカルト性の強い統一協会にも、僕は二十代の一時期、いたことがあります。

大沢誉志幸を知ったのは、僕がそのカルト宗教、統一協会の専従をしていたとき。

新潟県湯沢町での暮らしを切り上げ、板橋区のアパートで生活していたときに、赤羽でアンケートに答えたのがきっかけで、ビデオセンターなるところに連れて行かれ、その後、2回の泊まり込みの合宿などを経て洗脳され、統一協会に身を投じました。

で、その統一協会で、福岡出身の花田兄が、よく聴いていたのが、大沢誉志幸。

よく聴いていたと言っても、自由になる時間はほとんどなく、月に一度の心霊復興の日に、彼がラジカセで聴いていたのですね。

心霊復興の日というのは、月に一度だけ与えられる休日のことです。

ちなみに、統一協会では、お互いを兄弟姉妹と認識しているので、男性に呼びかけるときは、兄、を付け、女性に呼びかけるときには、姉を付けます。


うーん、花田兄の博多弁が、懐かしくなってきました。

保険定期解約し、被害1億円超 、現在預金8円

日本消費経済新聞の特設ページに掲載されていたジャパンライフ被害者の悲痛な叫び。

61 歳の女性は、 4年前にジャパンライフと契約をし、 被害額は 86 歳の母親と合わせて1億円を超える。 製造業で 40 年間働いて得た退職金をすべてつぎ込んでしまった。

保険を見直す専門の社員がやってきて、 満期時に入ってくる保険料と比較した具体的な数字を示され、 保険も解約した。

郵便局や銀行の預金、 定期預金は、 マイナンバー制度で税金がかかると言われ、 根こそぎチェックさせられ、 解約した。

老後も老人ホームをあっせんしてもらえると言われ、 すべての資産をつぎ込んでしまった。

ジャパンライフからの入金が途絶え、 通帳には8円の残額しかなかった。 「ばかでした」。 年明けには死を考えた。今は時給 700 円のアルバイトを始めたが、 「この先、 どうやって生きて行けばいいのか」


気の毒すぎます。

有り金を調べ、根こそぎ持って行くところは、カルト宗教を連想させます。

ただ、今は最低時給も少しは上がっていると思うので、時給700円では安すぎですね。

いずれにせよ、大金を根こそぎ持って行かれた後の時給アルバイト暮らしは、本当につらいと思います。

特設ページに掲載されていた別のケースも紹介します。

 63 歳の女性は、 親や家族も含め 2000 万円を超える被害に遭ったが、 同社のカウンセラーとして月々数万円の報酬をもらって、 友人を勧誘してしまった。 1000 万円、 2000 万円、 700 万円と、 友人の被害額も高額だ。 カウンセラーで得た報酬はすべて新たな契約に回され、 手元にお金はない。

  「友人が老後に、 少しでもお金をためられればいいなと思った」 というが、 今となっては 「悪くて、 昔のような関係ではいられなくなった」 という。 友人も家族に相談できず、 1人で泣いていた。


  「大切な仲間だったのに、 引け目を感じる」 「死にたいと思った」 「ご飯ものどを通らない」 「下痢になって、 朝まで眠れない日が続いた」 「こんな年になって、 皆、 老後の資産をすべてなくしてしまった」 「会長は人間じゃない。 鬼だ」。 そう訴えた。



これも、つらい話です。お金だけでなく友人も失うという、まさにこれも、カルト宗教に洗脳されたケースと似ています。

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こうした事件を知るたびに、マネーリテラシーと言うか、眼力の大切さを痛感します。

斎藤一人さんの「眼力」を読んでいれば、簡単に見破れたのに、と思うと、僕も他人ごとではありません。

僕自身、カルト宗教に、お金と時間を奪われた人間ですからね。

おまいらみんな、地獄行き

日本には実は、数多くのカルト教団があります。

それらの名称を、ここですべて晒してしまうと、そこの信者の恨みを買うかもしれないので、控えますが、都内で働いていた頃、あるグループでお酒を飲む機会があり、その中の一人が、酔った勢いでこう言ったのです。「おまいらみんな、地獄行き」と。

これは実は、カルト信者の発言としては、特別なものではありません。

カルト信者の多くが、自分たちの教団こそ真実であり、他は邪教だ、くらいに思っています。

その勢いが高じると、端的な本音は、
「おまいらみんな、地獄行き」なのですね。

これは、カルトではない普通のキリスト教でも、潜在的には、同じ性質を有しています。キリスト教徒でなければ天国には行けない、と思っているからです。

だから、腹の中では、仏教徒を下に見ていたりしています。

これは僕が、幸福の科学というカルト宗教の熱心な信者だったころ、幸福の科学を世界宗教にするにはキリスト教を伝道することが必要だと息巻いて、さまざまなキリスト教会に、創価学会的な言い方をすれば、折伏に行ったのですね。

勿論最初は猫をかぶって、何も知らないうぶな処女を装っていましたよ。処女といっても僕は男ですから、ここで言うのは、信仰処女、みたいな。

処女と少女と娼婦に淑女、と郷ひろみも歌っているように、いくつもの顔を使い分けないとね。

で、聖書にはだいぶ詳しくなりました。いったい何人の牧師とやり取りしたか。神父とも話しましたが、宗教に関心のない人は、そもそも牧師と神父の違いも知らなかったりします。

まあそれは良いとして、カルト宗教の信者でなくても、
「おまいらみんな、地獄行き」に通じる、ある種の選民思想と言うか、優越感を持っているのですよ。


で、僕が、
「おまいらみんな、地獄行き」と言い放ったその男に対し、何と言い返したか。

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答えは、黙して語らず、です。

ただ、腹の中ではこう思っていましたよ。
「おまいらみんな、地獄行き」と言うお前のほうが地獄行きだな。

高慢な人間は、天国には行けません。

お金持ちの不安の正体について考えてみた

僕は、以前にも話したかとは思いますが、長らくカルト宗教の影響下にあったために、お金がない状態が当たり前でした。

そのカルト宗教、幸福の科学は、熱心な会員であればあるほど、とてつもない金額を散財するような仕組みができあがっています。

その詳細を述べることはこのブログの趣旨とは離れてしまうので控えますが、その集金システムには、えげつないほどの強欲さがありました。過去形で言っていますが、今はさらにそれに拍車がかかっているのではないでしょうか。

さて、そのような集団に絡め取られ、常に金を吐き出し続けた結果、いつもお金がない状態が続き、次第にそれが当たり前になっていきました。そんな状態が50歳になるまで続いたのです。

で、ここからが本題なのですが、人は慣れる生き物で、金がないのが当たり前になると、そのことに抵抗がなくなります。金がなければないなりに、何とかなってしまうからです。

あるいは、転職についてもそう。

僕はバイトも入れれば、転職の数は135です。これはスタン・ハンセンの体重なので、よく覚えています。ハンセンとブローディーは、僕の一番好きなレスラーなのですね。

で、僕は転職を数多くしてきたから、仕事を変わることに抵抗がありません。

しかし、一度も転職経験がない人は、もしかしたら、転職に恐怖を感じるかもしれません。電通の高橋まつりさんなども、道から逸れる恐怖が、彼女を追い詰めたのかもしれません。

何が言いたいかというとですね、お金がない状態が続くと、お金がないことに耐性ができるし、転職を数多く経験すると、転職に耐性ができるのです。

また、僕は外国にも結構行っているので、だいたいどの国も、結局人間なんて同じじゃん、ということを知っているのですよ。これも、けっこうでかいと思います。

で、金持ちの立場になって考えてみました。

金持ちというのは金を持っているのが当たり前で、貧乏の経験がないのですよ。だから、貧乏になることを怖れます。転職をしたことのない人間が、転職を怖れるようにね。

一度経験してみれば、まあ、何とかなることがわかると思うのですが、人には想像力があるので、想像の中で勝手に恐れてしまうのです。

ときどき、僕などから見たら十分すぎるほどのお金を持っていながら、お金に対する不安を口にする人がいるので、一度その人の立場になって考えてみました。

まあ人間は、ありもしないことを恐怖したり、注意深くあるべきところを高をくくって捉えたりと、実はこれは、カルト宗教を信じていた頃の僕ですが、そんな変な生き物なのですよ。

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詐欺やカルト宗教だけでなく、まっとうな商売でさえ、人の心を誘導する際には恐怖と欲望を突いてきます。

人が操られるときというのは、恐怖を煽られるときか、欲望を刺激されるときです。

その点だけをおさえておけば、かなり人生の助けにはなるかと思います。

僕の最大のリスクヘッジはカルト宗教をやめたこと

一昨日は仮想通貨、昨日は株について書いたついでに、リスクというものを改めて考えてみました。

過去記事でも何度か触れていますが、僕は、幸福の科学というカルト宗教に、18年弱も所属していました。そこで使ったお金はおよそ、1500万円。この中には、両親が使ったお金も含まれています。

愚かにも僕は、自分だけでなく、親をも勧誘してしまったのです。まあ、そのときはよかれと思ってしたことですが、両親もかなりのお金をお布施してしまいました。

ただ、幸いなことに、二人とも、幸福の科学に対して恨む気持ちはまったくなく、さっぱりとした性格なので、むしろ、良い経験をしたと思っているようです。


父は、一昨年他界し、今は母との二人暮らしですが、母も今は教団の縛りから解放されて、伸びやかに生きています。

まあ、縛りと言っても、母の場合は、大したことはなかったのですが、それでも、教祖が本を出すたびに、本を多めに買わされたり、映画のたびに自分で見る分だけでなく、たいがいは10枚単位で買わされていたりはしました。

もちろん信じ切っている信者は、夢にも、買わされたなどという被害者意識は持っていません。ありがたく、拝受させていただく、ということになるわけです。

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で、僕自身は、親よりも熱心な活動信者でしたから、平均して月に5万円ほどは、宗教活動に使ったのではないかと思います。それで、自分の頭の中のお花畑が維持されていたのだから、エンターテインメントと解釈することもできます。


宗教の話をすると止まらなくなるので、この辺にしておきますが、僕は宗教、特にカルト宗教については滅法詳しいです。

僕が介護離職する前ですから、3年ほど前のことかと思いますが、大崎にある立正大学で開かれたカルト対策講座に参加したときには、オウム問題でテレビにも出ていた、滝本弁護士とも話したのですが、彼も、幸福の科学はカルト宗教であるという認識でした。

まあ、カルト性は、統一協会や、親鸞会などに比べれば弱いのですが、カルトであることは間違いありません。

カルト問題を語り出すと止まらなくなるのでこの辺にしますが、話を元に戻すと、あのまま僕が幸福の科学の会員を続けていたら、間違いなく今頃は、かなり厳しい経済状況に叩き落されていたであろうことは想像に難くありません。

もちろん、熱心ではない信者、形だけの会員も多くいて、彼らはそもそもお金も出さず、活動もしないので、そういう人たちは、団体に属していても被害はほとんどないのです。中には欲得で、偽装会員を続けている輩もいて、そのことは、僕は退会後に知りました。

で、話を元に戻すと、僕にとっての最大のリスクヘッジこそ、カルト宗教をやめることだったのです。

今日はちょっと長くなったので、ここまでにしておきます。


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