金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査(2015年)」では、金融資産(ここでは貯蓄とする)を保有していない一人暮らし世帯は47.6%。約5割が「貯蓄ゼロ」ということになる。一人暮らしの約5割の人が貯蓄できていないというのは、本当だということがわかる。

次に、年代別ではどうだろうか。同調査の結果では、20代で62.6%、30代で45.3%、40代で44.9%、50代で43.5%、60代では34.9%が貯蓄をしていない。軒並み高い水準だが、20代では特に割合が大きい。また、老後が近づく50代、60代でも貯蓄をしていない人は少ないとは言えない。

上記はZUU onlineニュースからの引用ですが、50代の貯金額も記載されています。

 50代…平均1941万円、中央値965万円

平均値と中央値が違うのは、高額貯金者が平均額を押し上げるからですね。だから、中央値で見るべきだという意見が主流になり、今では、中央値も記載されているようです。

こうした記事を見るたびに思うのは、貯金額っていったい何を指すのだろうということです。例えば、仮に貯金が1000万円あったとしても、住宅ローンが1200万円あったら、その貯金というのは、どういう位置づけになるのでしょうか。

住宅ローンなどの負債がなくて、純粋な貯金が、1000万円あるのならば、それは本当の貯金額です。

9月の同窓会で会った友人が、退職金で住宅ローンの残債を払うと言っていました。彼は公務員でそれなりに退職金は出るのだと思いますが、それを使って住宅ローンは完済できても、まだ、年金をもらうまでには、5年あります。その間の収入を確保しなければ、ならないでしょう。

やはり、継続的にキャッシュを生み出すシステムを作らないといけません。少額でもいいのです。数種類の収入の流れを作っておくことが、これからはますます重要になってくるように思います。