育ち盛りの子供がいる家などは、食費が大変でしょうが、子供のいない老夫婦や、独居老人などの食費は、本当に安いものです。

ただし、これには前提があります。自炊できるか否か、ですね。
外食に慣れてしまうと、食費は大幅にかかります。

さて、今日は食費の話ではありません。老後生活の明暗を分ける住宅費の話です。

以前、以下の記事で、六十過ぎの夫婦が、月10万円の家賃をこれから払い続けねばならない話をしました。

 宗教団体に起因する生活不安

住宅ローンを取り扱う金融機関は「都市銀行」、「地方銀行」、「第二地方銀行」、「信用金庫」、「信用組合」、「JA」、「労金」、「信託銀行」、「ネット銀行」、「モーゲージバンク」などさまざまです。

僕の場合は、4年前の今頃、マンションの売却と実家の建て直しのために、バタバタしていました。

僕が住宅ローンを申し込んだのは、武蔵野銀行でした。これは、埼玉県民の強い味方の地銀ですね。そこの担当者に、ほめられたのは、経歴がきれいなことでした。

どういうことかと言うと、住宅ローン以外に借金の記録がないということのようでした。簡単に、過去のお金に関する貸し借りの履歴が、閲覧できるらしいのです。
 
「宗教団体に起因する生活不安」の記事で書いた旦那さんのほうは、どうも、過去にブラックリストに乗るような金銭上のマイナス点があったようなのです。

収入が多少低くても、堅実な人であると判断されれば、金融機関も貸せる範囲でお金は貸すでしょう。住宅ローンは、優良な貸し付けです。ほとんどの人が、他のことを犠牲にしてでも最後まで払おうとするからです。

ところが、過去、黒い履歴があると、それだけで引っかかり、融資が受けられません。融資が受けられなければ、当然、家を買うことはできません。必然的に、借家暮らしになります。

住宅ローンには終わりがありますが、家賃には終わりはありません。単身生活で負担のない家賃に住むのは、よいと思います。収入に応じて身軽に動けますし、自由度が高いです。

しかし高齢の夫婦で、一戸建ての借家に住み続けるのは、リスクが高いと言えます。しかし、他に選択肢がなかったのでしょう。お金を借りられない以上、オプションは限られます。

負の連鎖です。

以前NHKで、貧困を扱った番組で、ネットカフェに寝泊まりしている人を見ましたが、アパートを借りられない事情があるのでしょう。ネットカフェのほうが、よほどコストがかかります。安アパートに住んで自炊すれば、ネットカフェ暮らしよりは安く生活できます。

しかし、アパートを借りることができない人もいるのでしょう。

人の生活の基本は、衣食住です。衣などは、ユニクロかしまむらで足ります。キングスファミリーなどの古着屋でもいいでしょう。そもそももう体も大きくならないので、持っているものを着まわしていれば、衣類代などほとんどかかりません。

そうなってくると、住むところと食べるもの、これだけが重要です。食べるものは、自炊を中心にすれば、お金はそうそうかかりません。とすると、あとは、住むところの心配だけです。

だからこそ、住宅は大切です。何しろずっとそこにいるわけですから、なるべく快適で、しかもお金がかからないもの(固定資産税を含む)が望ましいですね。

僕は埼玉県中西部の田舎町に住んでいますから、固定資産税は安いです。それでも来年から、住宅の固定資産税の半額減免が終了するので、少し高くなります。優良住宅は減免が5年ですが、僕の家は、普通の住宅なので3年です。

住宅ローンの終了まで、あと11年半。繰り上げ返済ができればよいのですが