どの親の子として生まれるか、
どの国に生まれるか、
そしてまた、
どの時代に生まれるかで、
人生というものは、
ずいぶんその様相を異にします。
たとえば、
同じ能力を持っていても、
バブル期に大学を出た人と、
就職氷河期に大学を出た人では、
その後のビジネスライフは
ずいぶん違ったものになってくるでしょう。
以下は、現代ビジネスからの一部抜粋。
報道されているだけでも、数え切れないほどの賃上げの話題があります。昨今のインフレから全社員を対象にした賃上げも聞こえてくるものの、多いのは新卒を始めとした20~30代の若年層の給与の引き上げのニュース。そこには優秀な人材の確保という、企業側の戦略もあるのでしょう。一方で、すでに給与水準が高額になっている40代や50代については、議論から外れる場合も。 ――冷遇されるなら、辞めてやる! そう啖呵を切れるならいいのですが、可能性よりもリスクが大きく感じられる40代・50代にしてみたら、穏便に定年まで過ごしたいという人も多いでしょう。そう考えると、若手を中心に賃上げをしていくのは合理的だといえます。一方で「また蚊帳の外かあ」と思わずため息をもらしてしまう人たちも。 40代~50代前半は、就職氷河期に直面した世代。1990~2000年代、企業が採用活動を縮小したため、就職活動が上手くいかず、非正規雇用を繰り返した人も多いとされています。2000年代後半に一時的に雇用環境がよくなり、そのときに正社員になれればよかったのですが、すぐにリーマンショックが直撃。2010年代中ごろから雇用環境がよくなりチャンスが訪れましたが、初代・氷河期世代はすでに40代後半。「正社員の経験はないですが」という人を企業が積極的に採用するわけはなく、2023年、現在も不本意ながら非正規のまま。 このことは最近になって問題視されるようになり、正社員化を後押しする支援が言われるようになりました。しかし、当事者からしたら、時すでに遅し。「今頃になって」という思いが拭いきれません。
うーん、 確かに割を食った世代ではありますが、
この世代の中には、
マネーリテラシーのしっかりした人も多く、
企業に頼らずに、
自分で道を切り開いた人も多い、と。
なので、世代論で一律に論じられるわけもなく、
ただ、そうは言っても、
不遇を託っている人が多い世代なのかもしれません。

また、正社員になれないと、
将来貰える年金にも影響が出てきて、
晩年もなかなかに厳しい、と。
だからこそ、
この世代は、
その危機感から、
マネーリテラシーのしっかりした人が、
多いのかもしれません。
日本に見切りをつけて、
海外に生きる場所を見つける人が増えているのも、
うなずけます。