だいたい人間というものは、
自分を過大に評価しているか、
自分を過少に評価しているかの、
どちらかに振れています。
こうした主観の中にどっぷりつかっていると、
なかなかに生きづらいというか、
周りとの関係性の中で、
苦しみを生みがち。
介護離職するまで働いていたホテルでは、
10歳近く年の下の同僚に、
バカにされながら働いていました。
露骨に言葉にこそ出さないものの、
そうしたことって、
態度でわかるんですよね。
彼が僕をバカにする気持ちもわかるんです。
僕は仕事が、不器用でしたからね。
一方彼は器用で、頭の回転も速い、と。
仕事のできない僕に、
イラついていたんだと思います。
僕は、そのホテルに転職した時点で46歳でしたから、
介護離職する57歳手前まで、
11年弱働いたわけですが、
いろいろな気づきを与えられた職場で、
不器用な自分を受け入れてから、
さて、そんな自分の生き筋はどこにあるかを探しつつ、
自分の居場所を見つけて、
器用さが要求される仕事はダメだけど、
コツコツやるような仕事なら任せられる、とか、
あるいは、仕事はなんかいまいちだけど、
社内報で文章を書かせるとなんかいいよね、みたいな、
そんなシングルヒットでしのぎつつ、
何とか生き延びてきた感じです。
それも、定年前に介護離職。
まあ、そろそろ精神的にも、
肉体的にも、
限界に来ていただけに、
ちょうどよかったのかも、
しれません。