2回続けて老後の住まいの話を書いてきましたが、

それを書く理由がまさに、

今日のタイトルでもある年金受給額。 


厚生年金受給者でも、

年金13万円以下の割合が42%にもなります。

厚生年金に入っていなかった自営業者であれば、

もっと少ないわけで。


過去記事でも何度か言及しましたが、

まじめに働き続けてきた会社員が受け取る年金は、

公務員や大企業の正社員を除くと、

生活保護受給者と大して変わらないということ。

場合によっては、

医療費が無料になるなどの隠れた利益を考慮すれば、

生活保護受給者のほうが生活レベルが上になる場合も。

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ゆるく考えて気楽に生きるか、

ひとりがいちばん、と孤独に強くなるか、

あるいは、信仰的慰めの中に生きるという手もありますが、

気持ちの安定を得つつ、

同時に経済の基盤もないといけません。

これらは車の両輪。


以下は、幻冬舎オンラインからの一部抜粋。


40年近くの会社員人生を送ってきたのであれば、できることなら年金だけで安心して生きていきたいもの。しかしそうはいきません。生活保護を受給する条件となる最低生活費をみていくと、たとえば東京都23区の場合、生活扶助基準額が7万6,880円、住宅扶助基準額が5万3,700円、合計13万0,580円となります。つまり東京23区では持ち家でなければ、月13万円なければ生きていけない、ということになります。そう考えると、平均的な給与を手にしてきた会社員でも、年金だけで生きていくにはギリギリだといえるのです。


うーん、40年もの会社員人生を送ってきた人と、

いろいろ理由はあるにせよ、

生活保護になってしまった人とが、

さほど変わらない生活水準では、

如何なものかと、思わざるを得ません。


さらに言えば、

上記よりも少ない年金の人は、

まさに、

生活保護以下の生活を余儀なくされるわけで、

この問題は、

まだまだ奥が深いのです。