人生は大きく分けて二通りがありますね。
思い通りの人生を歩んでいる人と、
そうでない人。
で、大半の人は、
後者なのですが、
その後者にも、
大きく分けて二通りがあると思うのですよ。
思い通りには行かない人生だったけれど、
むしろそのおかげで思わぬ学びを得たし、
それで良かったのだと、思えるタイプ。
ちなみに僕は、この上記のタイプです。
思い描いた人生ではなかったけれど、
むしろそのおかげで成長できたかな、と。
一方、思い通りに生きられなかった挙句に、
今もなお不満を抱えているタイプ。
以下は、そんなタイプの一例で、「婦人公論」からの引用。
埼玉県の松田さん・56歳の場合――。
研究者を目指して大学院でも学んだのに、ずっと大学の非常勤講師のまま。年収は200万円程度で、典型的な「高学歴ワーキングプア」です。だから、大学院時代に借りた奨学金の返済がまだ250万円も残っています。 結婚して子どもができてという当たり前の生活、ささやかな幸せを望んでいたけれど、そんなことを考えるのも空しいんです。誰か、「年収なんて関係ない」と言ってくれる女性はいないものでしょうか……。現状、誰も相手にはしてくれないでしょうけど。 埼玉県にある実家で暮らし、10年前に父は癌で亡くなり、母は5年前に脳出血を起こして認知症になってしまいました。自分が母の介護をしています。 振り返ると、父を亡くしてから、私の「失われた10年」が始まったのでしょう。でも、もっと遡れば、研究者を目指した時からワーキングプアの道を歩むことになったのだと思います。
うーん、高学歴なのにワーキングプアだと、
本当に人生、割に合いませんよね。

僕などは、高卒で、35まではフリーター。
そこから何とか長く続く仕事に出合い、
いちばん多いときの年収が498万円でした。
500万円には、
わずかに届きませんでしたが、
独り者であれば、
十分な額。
この松田さんの場合は、
同情の余地は大いにあり、
本人の責任とばかりも言い切れません。
学歴はなくてもマネーリテラシーがあって、
若いうちから資産を増やして、
早期リタイアする人もいますから、
賢さとは何なのだろうと、
思ってしまいます。
学歴よりも、運、のほうが、
大事なのかなあ、と。
こればかりは、日本人特有の異常に投資を忌避する民族性故かもしれません。