日本人は休むことが苦手、ということをよく聞きます。
これは、僕には全く当てはまらないので、そうかなあ、と思っていましたが、
アンケートなどによると、定年後も働きたい、と答える人が多いです。
まあ、その働く内容にもよりますが、
動機も、様々でしょう。
僕がバイト先で出会う男性はほとんどが、
暇でしょうがないから働いている、という感じでした。
一方、ブログパトロールをしていると、女性の場合は、
お金のため、生活のために働いている人が多い印象。
これには、当然ながら理由があり、
貰える年金の平均額の差を見れば、
頷けます。
さて、日本の労働観と西洋の労働観の違いについて、
ひろゆきがおもしろいことを言っていたので、紹介します。
いまの会社や職場で、「2週間以上の休み」はとれますか?
たぶん、1週間くらいが限界ではないでしょうか。
というのも、日本には「バカンス」という文化がないからです。
ヨーロッパにはバカンスという文化があって、何週間も、ヘタしたら1ヵ月くらい休みをとることが当たり前です。
もし、仕事関係のことである会社に問い合わせても、「その担当者はバカンス中で、お返事は1ヵ月お待ちください」と返されることだって、よく起こります。
それくらい、「やりがい」よりも「休むこと」のほうが重要なのです。
キリスト教の価値観では、労働は「罪を償うため」にやるものです。
その行為に対して、「汗水たらして働くのは尊い」と洗脳させたのが、日本の労働価値でしょう。
歯車として頑張って、社内だけで評価されるような仕事は、その時間だけ割り切ってやればいいだけです。
本当にやりたいことは、「業務外」、つまり自分の時間にやればいいし、思いっきり休めばいいんです。
それとは別に、「社会的評価」が得られる仕事もあります。クリエイターっぽい仕事なら、自分の名前が世に知られるきっかけになったりします。
そういう仕事なら、業務外でもやりがいを持って働けばいいんでしょうが、そうではない仕事は「別物」として捉えましょう。
うーん、 労働は罪を償うためにやるもの、とのキリスト教的価値観が、
土台にある西洋と、明治以降の教育洗脳による日本的労働観では、
ずいぶんと違いがあるものですが、
先日亡くなられた藤子不二雄さんなどは、クリエイターですから、
死んでも名が残るし、今も印税を稼ぎ続けていて、
そのような仕事であれば、罪を償う的な労働とは違い、
創造的な作業ですから、
死ぬまででも、働けるのではないでしょうか。
僕のことで言えば、転職が多かった現役時代、
瞬間風速的にやりがいを感じたことはありましたが、
生きるためにやらなければならないという位置づけでした。
ただ、長く続いた二つの会社は、共に穏やかな勤務というか、
ノルマをこなすような過酷な仕事ではなかったので、
息をし易かったですね。
結論として言えることは、
過酷な労働からは、逃げる。
そして、自分が生きられそうな現場を見つけたら、
そこで長く生き抜ける方法を模索する、
ということが肝要か、と。
いずれにせよ、休む時間をしっかり確保することが、
健康を保ちながら人生を長持ちさせるコツ、
なのではないでしょうか。
逆に、自分はバリバリの日本人なんですが、ありとあらゆる労働が苦痛で仕方無いので、普通の人々の勤勉エネルギッシュさにはホント驚きです。