人類の歴史にはいくつかの仮説があり、

その前に、どこまでを人類としてくくるかという話もあり、

つまり、猿人、までも人類種と見るか、とか。


まあ、いずれにせよ、二足歩行ができるようになってから、

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ここでは、一般的に受け入れられている人類700万年説を採用するとして、

まあ、人間の感覚からすれば700万年でも十分長い時間ですが、

地質学的に言えば、昨日の出来事。


で、その人類を含む哺乳類の繁栄も、

その捕食者であった恐竜が絶滅したからこそ、あり得たわけで。

その恐竜が絶滅したのが、人類登場のさらに10倍ほど古い昔の、6600万年前。

最新の研究で、以下のようなことがわかりました。


科学者は、6600万年前に地球に衝突した小惑星が恐竜の絶滅に導いたことを長い間受け入れてきた。

しかし、衝突後に地球と生物に何が起こったのかについては議論が分かれている。恐竜が絶滅した理由としては、太陽を消し去って地球を冷やした粉塵や煤の雲が原因だという説や世界的な火山噴火による有毒ガス、大規模な疫病だという説もある。

「米国科学アカデミー紀要」に掲載された研究によると、地球の冷却が原因だという。

メキシコのチクシュルーブ・クレーター(Chicxulub crater)を作った直径10kmの小惑星は衝突の際に、数百km四方に及ぶ火災と数百メートルの高さの津波を引き起こし、数十億トン単位の硫黄を大気中に放出したことが、研究で分かった。そのガスが太陽を遮って地球を冷やし、恐竜を絶滅させた。

論文の主執筆者であるショーン・グリック(Sean Gulick)氏はプレスリリースで、恐竜はフライにされてから凍ったと述べた。

この日、地球に何が起こったのかをより深く理解するために、科学者たちはチクシュルーブ・クレーターの徹底的な調査を実施した。クレーターがメキシコ湾の深さ20kmまで達していることを考えると、これはやりがいのある仕事だ。

グリック氏と同僚のジョアンナ・モーガン(Joanna Morgan)氏は2016年、衝突直後に岩石や破片が堆積したであろうクレーターの内部から岩石のサンプルを採取した。その地域の岩石はこれまで採取されたことがなかった。

その後、グリック氏とモーガン氏は3年間かけてサンプルを分析し、衝突後に何が起きたかを地質学的に再現した。

彼らが導き出したタイムラインによると、衝突から1分もたたないうちに、チクシュルーブ小惑星は海底に約160kmの穴を開け、溶岩と超高温ガスの噴出口を作った。燃えさかる内容物は急上昇して、山のように高いプルームを作り出した。

プルームは数分以内に崩壊し、溶岩と岩石が波状に固まった。その後、これらの峰はさらに多くの岩、焼け跡、そして波によって運ばれた炭で覆われた。

研究者たちによると、木炭の存在は、山火事が衝突後に発火した証拠だという。火口から何百kmも離れたところから火災が発生した可能性が高い。

その小惑星の破壊力は原子爆弾100億個分に相当すると著者らは見積もった。

グリック氏によると、この隕石は周囲の陸地を蒸発させ、衝突現場から海水をジェット機の速度で運んだはずだという。その水は高さ数百mの津波を引き起こし、現在のイリノイまで到達していた可能性があるという。

グリック氏がニューズウイーク(Newsweek)に語ったところによると、この隕石は秒速20km以上の速度で突入したはずなので、衝突現場から1500km離れたところにいた恐竜でも、それほど長くは生きられなかっただろうという。

「1500km以内では、焼かれてしまうまでほとんど何も見えなかっただろう」

チクシュルーブ小惑星の衝突後に絶滅した生物は地上にいた恐竜だけではない。空を飛ぶ翼竜やプレシオサウルスのような海に住む捕食者も姿を消し、地球上の生物の75%が姿を消した。

もちろん、多くの生物が衝突現場付近で死んだが、小惑星に関連した大量絶滅は、衝突後に大気中で起こったことの結果である可能性が高い。

グリック氏のチームによると、衝突によって付近に豊富にあった硫黄が気化し、ガス状の硫黄の霧が大気中に放出されて太陽を遮り、地球を冷却したという。

科学者たちがこの結論に達したのは、彼らが発掘したサンプルには多くの砂岩、石灰岩、花崗岩が含まれていたが、衝突地点の近くの岩石は硫黄が豊富であるはずなのに、硫黄に富んだ岩石がなかったからである。そのため、彼らは少なくとも3250億トンの硫黄ガスが大気中に放出されたと推定した。

一方でインドネシアのクラカトア火山の1883年の噴火では、恐竜が絶滅の危機に瀕した小惑星の約4分の1の硫黄が大気中に放出され、5年の間、地球を約1℃冷やした。

チクシュルーブ小惑星の影響は、クラカトアよりもはるかに長く続いたことはほぼ確実だ、とグリック氏はニューズウイークに語った。

「チクシュルーブの場合、硫酸塩の煙霧が地球を取り囲んだため、地球全体の気温は急激に下がり始めただろう」

また「地球はもはや、宇宙でおなじみの青い大理石のようには見えないだろう。完全にきれいになるまでにはおそらく20年以上もかかる」と話した。
[原文:For the first time, a timeline reveals what happened in the minutes and hours after the asteroid crash that killed the dinosaurs]


うーん、 僕が常々思うのは、この地球そのものが過去のデータの宝庫だということ。

この日本列島も、2000万年ほど前に大陸から引き離されて、

さらに島が寄せ集まって日本列島の形になるまでに、

かなりの時間を要しました。


ブラタモリなどを見ていると、地質に興味が出てくるし、

タモリさんが博学なのにも驚かされますが、

本当にこの地球は、興味が尽きません。


恐竜を絶滅させた隕石衝突時、

僕たちの祖先は体が小さく、

まだ人間の形をしておらず、

辛うじて生き延びることができ、

その後、4000万年もの時を経て、

何とか人間らしき姿へと進化。


まあ、それとても、地球史から見れば最近のことで、

その、最近登場した人類が下手に文明を発達させた結果、

自らの行いにより、この地球環境に影響を与え、

果たしてこれから、どうなるのか。


そんなことを考えていると、眠れなくなるのですが、

今は、考える時間がたっぷりあるので、

これからも、調べたり、考えたりしていこうと、

思っています。