今、人生の内省期に入り、
介護離職する前のことを、
振り返ってみました。
50代後半の当時、
父を在宅で介護し、
母を在宅で介助。
料理や家事は僕がやり、
裁縫だけは、
和裁の経験のある母が担当。
ヘルパーの助けも受け、
ケアマネージャーも良い人で、
介護は何とかなりましたが、
往復4時間の通勤は、
だんだん負担になってはいました。
そしていよいよ、父が要介護5となって、
24時間の介護が必要になってからは、
仕事との両立は不可能となり、
介護離職。
当時、56歳だった僕。
そして今は、62歳の僕。
今は、父も、母も他界し、
天涯孤独者となった僕。
バリアフリー化のために自宅を建て替えた時に住んだ借家は、
エアコンが古すぎて効きが悪く、
埃ばかり吐き出して、
ちっとも暖かくならず、
電気代ばかりを食い、
その冬は、
効きのわるいエアコンと高い電気代の思い出。
その冬、
50代で新たな住宅ローンを背負い、
先の憂いよりも今を生きることでいっぱいだった日々。
エアコンの効きが悪くて寒かった部屋ですが、
それ以上に、
人生の寒さを感じていた、
日々でした。