かつての日本は、
一億総中流と言われた、
まるで社会主義国のような国、でした。
資本主義を標榜しつつ、
その実、外国の社会主義国よりも、
社会主義国のような、平等、
それも、それなりに豊かな平等を実現した、
稀有な国、でした。
勿論、その頃の日本にも、
それなりの格差はありましたが、
諸外国に比べれば、微々たるもの、でした。
それが、今の日本は、
経済の低迷からくる弱者へのしわ寄せで、
格差は増大し、
労働者の生活は、
苦しくなるばかり。
低収入ですと、
まじめに年金を支払っていても、
いざ、もらう段になったら、
生活保護受給者よりも、生活が苦しい、と。
このことは過去記事でも、
繰り返し述べていることですが、
生活保護受給者を責めているのではなく、
事実、大半の生活保護受給者は真面目ですが、
中には、若い頃から自堕落に暮らし、
他人に迷惑をかけ、
その結果破綻して生活保護となった人もいて、
そうした人たちのほうが、
低年金者よりも、
結果的には、良い暮らしになってしまうのです。
つまり、
まじめに働いてきた人のほうが、
生活が苦しくなるのはおかしくね、と、
言いたいだけなのです。
たとえば、単身者の生活保護費を13万円とした場合、
10万円以下の低年金生活者のほうが、
生活が苦しいのは明らか。
さらに言えば、生活保護受給者は、医療費が無料。
年を取るほど、医療費の負担が重くなることを想えば、
生活保護受給者は、事実上、
16万くらいの年金をもらっている人と、
同程度かそれ以上の生活水準、
なのですよ。
これは、生活保護受給者を批判する話ではなく、
生活保護以下で暮らしている人がたくさんいるよ、
という話で、
この矛盾を何とかしないと、
生活保護受給者も肩身が狭いし、
それ以下の生活レベルで暮らしている人も報われないし、
政策を決定している人たちは、
生活レベルの高い人たちばかりなので、
そうした矛盾には、
目が行かないのかも、
知れません。