何に心地良さを感じるかは、人それぞれ。
自分の快楽が、相手の不快、
ということもあります。
たとえば、会社の飲み会。
飲みニュケーションが大好きな人にとっては、
飲み会は快楽。
でも、そもそも会社の人間関係が好きではなく、
ましてやお酒もさほど好きではなく、
さらには、セクハラの被害まである飲み会が
いやでたまらない人にとっては、
飲み会は、不快そのもの。
つまり、立場が違えば、
同じ行事でも、
快不快は、変わってくる、と。
その点、リタイア後のおひとり様は、
快適ゾーンに入るのも、自分次第。
僕は、ほぼ、毎日が快適ゾーン内で、
暮らしています。
それは、自分が主導権を握り、
主体的に、生きているから。
今は、ほぼ、何の縛りもありません。
あるとすれば、町内会の活動くらい。
それも、別に苦痛ではありません。

体調が悪いときは、苦痛を感じますが、
健康を維持する生活にも、
普段から注意を払えるのがリタイア生活。
会社員時代は、
ある程度自分の健康さえ犠牲にして、
働いていた側面があります。
ただ、ここも、注意が必要で、
たとえば、往復4時間の通勤時間は、
苦痛でもありましたが、
同時に、生活の中に組み込まれた
運動時間とも、なっていました。
意識せずに、かなりの距離を歩いていたのですね。
ところが、そうした通勤もなくなってみると、
意識的に運動を取り入れていかないと、
自堕落になる一方、という負の側面が、
リタイア生活には、あるのも事実。
また、苦楽中道の、仏教の教えにもあるように、
主体的、かつ、知恵のある視点を持たないと、
ややもすれば、野放図な、
だらしない生活に陥りがちなのも事実。
それ故にこそ、日々、整理整頓をし、
清掃をし、生活空間を整え、
内省して自己を絶えず見つめ直し、
より良き人生へと、軌道修正していく。
快楽に溺れ、自分を見失うのは、地獄。
自己を見つめ、自己を整えながら、
主体的に、安らぎのほうへ、
心の平安を感じるほうへと、
舵を取っていくのが、
快適ゾーンに入る道だと、
思っています。