お金が大事か、時間が大事か。

勿論、両方大事。

でも、両者のウェイトは、

人によって、まちまち。


そうした中、タイムリーな記事を見つけたので紹介します。


リンダ グラットンとアンドリュー スコット著、「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)」が2016年10月に出版されて以来、「人生、100年時代」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。

同書によると、2020年において20代前半くらいの若い人は、「2人に1人が106歳まで生きる」とのことですが、このことをもって、あたかも「みんなが100歳まで生きる」かのように思われてしまっているのは、明らかに間違いだと言わざるを得ません。

厚労省が令和2年に公表した簡易生命表によると、次のようになっています。

60歳男性:平均余命は24.21年(84歳前後で死ぬということ)
70歳男性:平均余命は16.18年(86歳前後で死ぬということ)
80歳男性:平均余命は 9.42年(89歳前後で死ぬということ)
90歳男性:平均余命は 4.59年(94歳前後で死ぬということ)

60歳女性:平均余命は29.46年(89歳前後で死ぬということ)
70歳女性:平均余命は20.49年(90歳前後で死ぬということ)
80歳女性:平均余命は12.28年(92歳前後で死ぬということ)
90歳女性:平均余命は 5.92年(96歳前後で死ぬということ)

男女とも、どの年代を取っても100歳まで生きるということにはなっていません。

◆健康に過ごせるのは70歳まで

しかも問題となるのは余命や寿命ではなく、「健康寿命」です。「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活を制限されることなく過ごせる期間」のことをいいます。

2021年の時点では、男性の「健康寿命」は72.6歳、女性の「健康寿命」は75.5歳となっています。これらは、あくまでも「平均値」でしかないので、個人差が大きいと思います。

序にも書きましたが、実際には男女とも、「健康なのは70歳まで」と心得ておいた方がいいと思います。

もちろん、現在、20代前半くらいの若い人は、この「健康寿命」も、男性で80歳、女性で85歳くらいまで伸びる可能性はありますが、それにしても「人生100年時代」ではないわけです。(これから何年か後に、医学そのものや医療関連の技術が、革命的に進歩するような特異点を迎えれば、話は別ですが。)

そう考えると、今の中高年については、当分の間は、健康なのは70歳くらいまでだし、生きているのもせいぜい90歳くらいまでであって、「人生は100年時代ではない!」と声を大にして言いたいと思います。


上記は、「FIRA60(ファイラ60)」の人生プラン、からの引用です。

確かに寿命だけでなく、健康寿命も考えて、

人生の残り時間を展望すべき。

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僕の場合、今62歳なので、

平均余命を、あと25年と仮定しても、

そのうちの自由に動ける健康余命となると、

20年くらいなのかなあ。


だとしたら、本当に一日が貴重に思えてくるし、

何とかやりくりできるローコスト生活であっても、

自由な時間こそが何よりも大切だと、

思えてなりません。