今日はちょっと、おそろしい話を。
まあ、大半の人には関係のない話、なのですが、ね。
以前、僕の働いていたホテルで、よく撮影が行われていた話をしたことがありますが、僕が立ち合ったドラマの中に、遺産争族、というのがありました。
過去記事で、そのことについては詳しく書いているので、割愛しますが、向井理と榮倉奈々が撮影現場にいて、僕は、ホテルの屋上で、立ち合い。
社長が、うるさかったのは、屋上にある設備機器が破壊されること。
そのときのことを、思いだしました。
以下は、相続税に関する記事からの抜粋。
10カ月間にわたる「相続地獄」を経て、とうとうすべての書類が整い、税務署に相続税の申告をする日がやってきた。長く暗いトンネルの中を歩むような地獄の日々でもあったし、あっという間の10カ月間でもあった。
申告を済ませた結果、父の残した全遺産は基礎控除7000万円(2011年当時)を上回って課税対象となった。相続税を期日までに支払わないと、期日から2カ月までは年利7.3%、期日から2カ月以降は年利14.6%の利息がかかる。サラ金並みの恐ろしい利息だ。
我が家の場合、高田馬場のマンションはだいぶ古かったため、千数百万円の評価額にしかならなかった。これは幸いなことだった。「サラリーマン大家になる」と山っ気を出し、アパートを1棟もって家賃収入を得ていたとか、とんでもない金額のタワーマンションをもっているとなると話は違う。ポルシェやメルセデス・ベンツなど高級車のコレクターだと、それらも全部資産に計上される。
相続税は原則、キャッシュで納めなければならない。キャッシュがないからといって、あわてて親のマンションや車、金目のものを売り払おうと思ってもそうは簡単にいかない。マンションの中身が遺品だらけでゴミ屋敷のような状態なのに、不動産がポンポン売れるわけがないだろう。新型コロナウイルスショックで世界経済が悪化している今は、なおさらだ。
だが相続税の督促状は、容赦なく役所から送られてくる。手持ちのキャッシュがない人は、サラ金並みの金利がどんどん乗っかり続ける「第二の相続地獄」を味わうことになる。
うーん、持っている者の地獄。
で、持っていない者は、お気楽。
何という逆説。
だから、人生は、不思議なのかもしれません。