猫からは、学ぶことが多いですね。

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何よりもあの、用心深さがいい。

それと、徹底的に、マイペースなところ。

何も考えないで、つまり、向こう見ずに行動することが多かった僕にとって、晩年は、まさに、そうした人生を総括する場でもあります。

人間はよくできたものだと思うのですが、晩年になるにつれて、行動力がなくなっていく代わりに、内省力は深まっていきます。

エネルギーに満ち溢れていたら、内省どころの騒ぎではありません。

その横溢するエネルギーを発散し、自己拡大を図る時期が青年期から中年期にかけて。

やがてピークを越え、肉体も、この世的地位や立場といったものも、下降していきます。

ときどき、切れる老人を見かけますが、自分が縮小していくことに耐え切れずに苛立っている人がそうした行動をとるのかもしれません。

あらゆることが、自分の思うようには行かなくなる。

何よりも自分自身の頭、記憶、身体機能が、以前とは違って働きがどんどん鈍くなっていく。

さらに、一定の資産を持った人であれば、その資産を切り崩さなければ生活を維持できなくなることにも、縮小感を覚えるでしょうね。

そうした、自己が縮んでいく感覚に耐えられなくて、切れてみたり、不平不満を言ってみたり、他人に八つ当たりしたり、と、あるいは老いを自覚せずに車のハンドルを握って暴走したり、とか、ね。


僕はと言えば、用心深く、小さく生きて、世の片隅で、静かに息をしていたいのですよ。

いるのかいないのかわからないような存在でいたいのですよ。

で、こうしたブログを綴ることで、自分の意見が多少なりとも表明できれば、それで十分なのです。

しかも、このブログにすら執着はなく、ある日突然、辞めてしまうかもしれません。

今は楽しいから、ほぼ毎日更新していますが、もっと他にやることがあると思えば、ブログは放置してそちらに没頭するでしょうね。

人生の残り時間がわからない以上、これからの僕も、どこに流れていくのかは未知数ですから。