猫からは、学ぶことが多いですね。
何よりもあの、用心深さがいい。
それと、徹底的に、マイペースなところ。
何も考えないで、つまり、向こう見ずに行動することが多かった僕にとって、晩年は、まさに、そうした人生を総括する場でもあります。
人間はよくできたものだと思うのですが、晩年になるにつれて、行動力がなくなっていく代わりに、内省力は深まっていきます。
エネルギーに満ち溢れていたら、内省どころの騒ぎではありません。
その横溢するエネルギーを発散し、自己拡大を図る時期が青年期から中年期にかけて。
やがてピークを越え、肉体も、この世的地位や立場といったものも、下降していきます。
ときどき、切れる老人を見かけますが、自分が縮小していくことに耐え切れずに苛立っている人がそうした行動をとるのかもしれません。
あらゆることが、自分の思うようには行かなくなる。
何よりも自分自身の頭、記憶、身体機能が、以前とは違って働きがどんどん鈍くなっていく。
さらに、一定の資産を持った人であれば、その資産を切り崩さなければ生活を維持できなくなることにも、縮小感を覚えるでしょうね。
そうした、自己が縮んでいく感覚に耐えられなくて、切れてみたり、不平不満を言ってみたり、他人に八つ当たりしたり、と、あるいは老いを自覚せずに車のハンドルを握って暴走したり、とか、ね。
僕はと言えば、用心深く、小さく生きて、世の片隅で、静かに息をしていたいのですよ。
いるのかいないのかわからないような存在でいたいのですよ。
で、こうしたブログを綴ることで、自分の意見が多少なりとも表明できれば、それで十分なのです。
しかも、このブログにすら執着はなく、ある日突然、辞めてしまうかもしれません。
今は楽しいから、ほぼ毎日更新していますが、もっと他にやることがあると思えば、ブログは放置してそちらに没頭するでしょうね。
人生の残り時間がわからない以上、これからの僕も、どこに流れていくのかは未知数ですから。
犬は飼い主に忠実でそれはそれでいいのですが、自分を観ているようで(笑)
猫は霊的動物と言う人もいますね。
生物学者の以下のような説もあります。
(2013/01/23ネット記事より)
チェコの進化生物学者ヤロスラフ・フレグル(Jaroslav Flegr)氏は、大胆な主張によってここ1年ほどメディアの注目を集めている。トキソプラズマというありふれた寄生虫が、われわれの脳を“コントロール”しているというのだ。
トキソプラズマは通常はネコに寄生する。巧みな戦略をとることで知られ、ネコからネコへ感染するのにネズミを媒介とし、寄生したネズミの行動を変化させてネコに食べられやすくすることで新たな宿主に乗り移る。
ネコに食べられやすくするため、トキソプラズマがネズミに引き起こす行動の変化は、反応時間が遅くなる、無気力になる、危険を恐れなくなるというものだが、このような変化はトキソプラズマに寄生された人間にも現れることをフレグル氏は発見した。
しかし、トキソプラズマがどのような方法でそうした変化をもたらしているのか、最近までほとんど解明されていなかった。
2カ月前、スウェーデンの研究チームが謎を解く重要なカギを発見した。寄生した体内を移動し、さらには肝心の脳に到達するために、トキソプラズマは白血球を“乗っ取る”。白血球といえば、そもそもこのような侵入者を攻撃する細胞だ。白血球を路線バス代わりに利用するだけでなく、トキソプラズマはそれらを小さな化学工場に変え、ネズミの、ひいては人間の恐怖感や不安感を鈍らせる神経伝達物質を作らせているという。
本当なら猫って可愛さの反面、怖い動物です!