今年の6月で、親の介護を機縁として建て替えたこの家も、築7年になります。

もう僕も61歳ですから、健全な家計であれば、住宅ローンを完済していなければならない年齢です。

しかし、54歳で、実家を建て替えざるを得なくなった時、当然、長い期間のローンは組めないので、さりとて、現金払いで家を建てられるはずもなく、15年のローンとなったのですが、完済は69歳。

当初、少しでも早く住宅ローンを返済し終えたいと、焦る気持ちがありました。

しかし今は、今回のコロナ禍により、考えを変えました。

手持ちの現金は、大切にしなければならず、いたずらに住宅ローンの完済を急ぐべきではない、と。

なので、住宅ローンは、家賃のつもりで、コツコツと支払って行こうと思います。

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家賃には終わりはないが、住宅ローンには完済という、ゴールがある。

それを、励みにしたいと思います。

今は、以前は毎日、350ミリリットル1缶、飲んでいた発泡酒も、やめました。

やめてみれば、飲まずにいられます。

もともと、酒は強いほうではないし、まあ、習慣で飲んでいたようなものでしたからね。酒に弱いというのは、節約生活には強みになります。

節約を土台として、まずは、固定費の住宅ローンをしっかりと支払う。

そのうえで、質素な生活をし、その中に最大限の喜びを見出す、生活です。

ただでさえ、多いとは言えない預貯金です。

また、手持ちの株式も、大きく値を下げています。

こんな状況の中で、アルバイトも、辞めるつもりでいるのですから、無謀と言えば、無謀なのですが、以前にも書きましたが、自分の心の命じるままに生きようと、思っています。

幸い、あと2年で、年金の約半分がもらえます。

63歳から支給される、報酬比例部分、です。

5万円に満たない金額ですが、それがあれば、一か月は暮らせます。

あとは、住宅ローン分を、やりくりすれば、いいだけ。

そして、さらに2年後の、65歳になれば、年金が、満額の9万円が、もらえます。

そこに至れば、住宅ローンを支払っても、3万円弱のお金が残り、それを、生活費に充てることができます。

僕が実験したところ、切り詰めれば4万円でやれるので、質素な生活であれば、時間が味方して、69歳で、住宅ローン完済と、なります。

その後は、住宅ローンという固定費がなくなるので、9万円の年金は、純然たる生活費として使えます。

その時点で、預貯金に不安があれば、質素な生活を継続して、9万円の年金の中から、貯金をしてもいいし、その必要がなければ、全額使い切ってもいいと思います。

今回のコロナ禍でも、フローの大きい人、入りも多いが、出も多い人は、フローが止まると、大変です。

その点、生活の経済規模が、普段から小さければ、小さい被害で済むし、場合によっては、無風状態でしょう。

巨大な恐竜は絶命し、小さな哺乳類が生き残って今があるように、柔弱なるものほど、危機に強いのかもしれません。