数日にわたって、NHKで、首都直下型地震が起きたらどうなるのか、というのを、やってくれて、これは、受信料の払い甲斐のある番組でした。
で、こうした災害は、人間の意志ではどうにもならないので、備えをする、ことくらいしかありません。
僕が、もっとも憂うのは、日本の国際的な立ち位置。
まあ、今は、というよりも戦後はずっと、アメリカの子分のような立場ですが、これはきわめて危ない、と思っています。
その最大の理由は、アメリカは日本を見捨てたほうが自国の利益になると思えば、見捨てるだろうからです。
今のところ、日本とアメリカはウィンウィンの関係に辛うじてあるので、同盟が維持できているだけです。
ただ今後、中国がますます経済力と軍事力を増していくと、どうなるでしょうか。
今はまだ、アメリカが頭一つ抜けているので、中国は今仕掛けることはできませんが、南沙諸島海域における人工島建設にしても、着々と侵略のステップをすすめています。
今は、アメリカが自由の航行作戦をしても、非難するだけで、何もできませんが、いつまでもその状態で甘んじているとは思えません。
それと言うのも、中国には、明確な戦略があるからです。台湾を取り(これはすでに自分のものだと思ているはずです)、沖縄を取り、やがては日本を取る、という戦略です。
で、ここに至るまでの道筋も描いています。経済力と軍事力をアメリカと伍するかそれ以上にしたあと、アメリカに日本を捨てさせる、そして太平洋を、お互いの超大国同士で分け合おう、と、持ちかけるかもしれません。
アメリカ頼みの日本は、アメリカが撤退した時点で、ジ、エンド、です。
そのとき、漁夫の利を得ることに長けているロシアが、北海道だけはうちにくれ、と、中国に言うかもしれません。

そうなると日本は、中国とロシアの支配下に入ります。建前上、まずは、自治区という形をとると思いますが、ウイグル自治区の惨状を見れば、その悲惨さは、想像できるでしょう。
ウィグル問題については、明治大学准教授の、水谷尚子さんが詳しいので、興味のある方はググって見てください。
さて、もう一つ、香港デモが継続中ですが、これは、将来、歴史的な転換点、と、評価される行動かもしれません。
ここを突破口として、共産中国が、大きく変わっていく流れが、始まる可能性があるからです。
ここは重要な局面なので、安倍首相には、習近平を国賓として招くなどという愚かなことはしてほしくありません。それを見る香港の若者の気持ちを考えるべきです。今、トランプを英雄視している香港の若者の口から安倍首相をののしる声を聴きたくはありません。
さて、中国の侵略行為が先か、あるいは中国が瓦解し、分裂国家になるのが先か、僕は希望的観測も含めて、中国が日本に侵略してくるよりも先に分裂国家になるのではないか、と思っています。
ただ、これは僕の希望が入った楽観論であり、現実は、どうなるかわかりません。
最悪のシナリオも考えています。
中国がさらに強大な力を持ち、アメリカが日本から撤退せざるを得ない何らかの事情が起こったならば(これこそが中国が目指していることですが)、ある日、多数の無人機が尖閣諸島上空を覆います。
人工知能を搭載したステルス無人機が、空にあり、海には、無人潜水艇がいる状況。
スウォーム戦術を向上させてきた中国に対し、左翼勢力の足の引っ張りと、無人機開発に出遅れてきた日本はなすすべなし。もはや盾となるアメリカもいない状況。
自分の国は自分で守る。
このあまりにも当たり前のことさえ、できていない日本の現状こそ、災害以上に憂うべきことだと、僕は、思っています。
さて、このところ、スピリチュアルな記事を書いていましたが、今日は珍しく社会的なことを書いてみました。
その理由は、人間は、霊性の向上を目指す個人であると同時に、この地上世界のすべての人々と責任を分かち合っている社会的な存在でもある、と思うからです。
この世界のありようをなるべく正確に見ようとする際には、複眼を持つことが大切だと思っています。
その点、僕の友人のAさんなどは、自分の主張とは真逆にある朝日新聞なども、あえて購読しています。
そして、その偏向報道のひどさなども、ときどき僕に語ってくれるのですが、自分とは違う意見だから見ない、知ろうとしない、ではなく、自分とは反対の意見だからこそ耳を傾けることが大切であることを、僕はAさんから教えられました。
僕もAさんから学び、複眼を持って世のありさまを眺めるように努めていますが、まだまだ勉強不足であることを、日々、痛感しています。