一週間前に、熱海のケア付きマンションに住む、人生の先輩を訪ねたときに、さまざまな人の老後の生き方の、一端を見た気がしました。

彼は、奥さんには先立たれたものの、弟もいるし、息子もいるし、その弟には子供、つまり甥や姪がいて、彼らが、保証人になってくれて、そこに入ることができた、と、言っていました。

保証人は、年下であること、3人立てること、そして、一定の収入があること、など、いくつものハードルがあります。

彼は、自分の子供や、甥や姪などに、保証人になってもらい、そのケア付きマンションで、悠々自適の生活を送っていました。

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その、ケア付きマンションに、管理費や食事代など、毎月10万円を支払っても、20万円の自由予算があり、それで、ゴルフなどをしているとのこと。更には、金融資産もかなりあるとのこと。

奥さんに先立たれた寂しさはあるとはいえ、概ね、恵まれた老後生活ではないでしょうか。

保証人になってくれたのだから、弟の家族とも、良好な関係を維持しているのでしょう。

何も不足はないように思えるのですが、彼の顔は、心なしか憂鬱そうでした。

生活の不安がない、イコール、幸せ、では、必ずしもないのかもしれません。

お金はあっても、何か、物足りない、ということ、でしょうか。

彼が、僕を見て案じながらも、不思議に感じていたことは、なぜ、そんなに幸せそうなのだ、ということのようでした。

彼は彼で、僕の境遇というか、立場を、知っていますからね。

天涯孤独のおひとり様で、資産も大してないだけでなく、住宅ローンを抱えた、アルバイト暮らしであることを、です。

彼には、このようなブログを書いていることは伝えてありませんが、僕は、開けっぴろげの性格なので、何でも包み隠さず話すのですよ。だって、そのほうが楽じゃね、と、思うから。

何でも、楽なほうが、いいのですよ。

で、彼の疑問は、自分が僕の立場だったら不安で眠れないだろう、というモノ。

まあ、言っていることはわかりますが、この世に、本当の意味での安定など、あるのでしょうか。

たとえば、経済的に恵まれている彼であっても、明日の運命など、わからないのですよ。

たとえば、ゴルフに行く途中に事故で死ぬかもしれないし、とかね。

厳密な意味で言えば、誰しも、不安定な中で生きているんです。

僕は、損か得かで考えて、不安がって生きるのは損だと思っているので、楽天的な生き方を選び取っているだけ、なのです。

そのへんのことは、あっさりと、彼に伝えましたが、腑に落ちないような顔をしていました。

で、彼は、まあ、恵まれたほうなのだと思いますが、一方、悲惨な生活をしている老人も少なくありません。

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たとえば、5万円にも満たない年金で、あまり自由に動き回れない老人もいたりします。

つまり、資産もなく、年金も少ない老人たちですね。経済規模が小さいがゆえの不自由さと、だんだん言うことを聞かなくなってくる身体、を、引き摺りながら生きる老人たち。

長くなったので、老後資金の話は、また、今度、改めて、書いてみます。