毎回見ているわけではないのですが、たまたま見てしまった先日のポツンと一軒家。

印象に残ったのは、岡山県の山奥で暮らす73歳の女性。60代の弟さんも、毎日のように来ているようですが、基本は一人暮らし。

で、この女性、ずっとそこに住み続けて、結婚もせず。

理由は、親の介護。

他の姉妹は嫁いでしまい、残った自分が介護せねばならなくなった、というようなことを言っていたのですが、被害者感も悲壮感もまったくなし。

むしろ、田舎暮らしが良いようで、街は怖い、とのこと。

で、この女性、午前3時台に起き出して車を運転。

細い山道を運転して麓まで。

そこで押し寿司ですか、何かそのようなものを作っていました。

この製造工場での労働が、4時から12時まで。

休憩時間はあるのでしょうが、8時間の労働。

そして、また車を運転して山奥まで帰る生活。

さすがに体がきつい、とは言っていましたが、その顔に悲壮感はなし。

実に、淡々とした表情。

まるでその田舎の空気と一体になったかのような無為自然な生活。

こういう人は、自分の場所、で、生きているので、強いですね。

勿論、人が怖い、と言っているように、街では生きられない人でしょうし、街にいたら、たちまち弱者の側になる人でしょうが。

要は、自分の場所で生きれば、それでいいのですよ。

自分の場所で生きている人は、普通に強いし、自然な形で強いのだ、と、改めて思いました。