僕の場合、自分が実に頭が悪いと気づいたのは50歳頃のことで、これはかなり、本当に頭が悪い部類に入ると思います。

 実はそれまで、愚かなことに、自分はそこそこ頭がいいと思っていました。ソクラテスの無知の知ではありませんが、頭の悪い人間ほど、自分のことを頭が悪いとは思っていません。

 そもそも頭が良い悪いとは、何をもって判断するのでしょうか。

 学校の成績でしょうか。
 まあ、それも、一つの物差しにはなるでしょうが、麻原こと松本チズオに騙されたのは、いずれも高学歴の頭がいいとされる人たちです。カルト教祖にそそのかされてサリンをまいたり、犯罪に利用されるようでは、とてもではありませんが、頭がいいとは言えません。

 一方、斎藤一人さんのように、中学しか出ていなくても、納税日本一と言われるように、事業家として成功している方もいます。
 どう見ても、カルト教祖に利用されて操られている高学歴者よりも、一人さんのほうが頭が良さそうです。

 斎藤一人さんほどの成功者を持ち出さなくても、世の中には、頭のいい人は大勢います。

 例えば、繁盛しているラーメン屋のおやじ。これは頭がいい。
 おバカキャラを利用して稼いでいるタレント。これも頭がいいです。

 頭が悪いのは、おバカキャラのタレントが簡単な質問に答えられないのを見て、「バカだなあ」と言いながら、カップラーメンを啜っているブラック企業で働いている労働者です。
 これは別に、この労働者を見下して言っているのではありません。
 僕自身、ブラック企業ではありませんでしたが、長年、労働者として働いていましたから、まさか自分が頭が悪いとは思っていませんでした。

 しかし、残酷な現実を言うようですが、資本主義においては、稼げない人間は頭が悪いのです。
 と言うことは、おバカキャラだろうが何だろうが、それを利用して稼いでいる人間は頭が良いのです。

 自分のことに戻って言えば、今のところ、まだまだ、頭が良いとは言えません。
 ただ、自分は頭が悪い、悪かったと、気づいたことは、大きな前進です。

 資本主義における頭の良さとは、合法的にお金を稼げる力のことです。
 このことは、今後も、考えていきたいテーマです。