昨日書いた住宅ローンの話は、実は僕自身、他人事ではありませんでした。

今から5年半ほど前まで住んでいたマンションでの話です。

そのマンションに、僕は13年間住んでいました。40歳のときに組んだローンは、35年払いで、完済は75歳です。

何とかなるという甘い見通しで買ったマンションでしたが、次第に、何とかならないということがわかってきたのです。

最初の10年間の金利は2.4%。今の低金利から考えると結構高いのですが、当時はそれでも低い金利でした。

で、11年目から4%になるということで、みずほ銀行で100万円の繰り上げ返済をすると同時に借り換えもして、2.6%に。

最悪の4%の金利突入だけは避けることができたものの、金利は若干増える結果に。

その数年前に、転職して給料が下がっていたため、実は、住宅ローンの返済比率が、50%を超える月もありました。

独り者だったから、節約だけで乗り切ることができましたが、当時はまだカルト宗教を信仰していたので、そこの費用を聖域扱いしていたこともデカかったですね。

まあ、バカの見本のような、マネーリテラシーの低さです。

大いに反省し、株式投資も始め、少しずつですが、人並みの賢さを身につけていきました。

無理のない住宅ローンであれば、僕は良いと思います。

ただ、誰にとっても先は読めないので、あらゆる不確定要素を考えながら、住宅ローンは組むべきでしょうね。
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それにしても、終身雇用制度が崩壊しつつある今、35年もの長期にわたる住宅ローンは危険極まりないと言えるでしょう。

そういう僕も、いま、住宅ローンは支払っていますが、こちらは15年ローンで、今年の6月で、5年が経過し、残りは10年になりました。毎月の支払額も家賃程度ですし、マンション時代の6割ほどの支払いなので、リスクは当時よりははるかに低いはずです。

また、僕のおむつも、ではなくて、僕のおつむも、世間一般の賢さまでは届きつつあるので、やって行けるのではないかと、思っています。

ただ、賢い人から見れば、今の僕もまだ十分危なっかしいんでしょうけどね。

まあ人は、少しずつしか進歩していかないと思うので、人と比べるのではなく、過去の自分と比べて、少しでも賢くなっていれば良いのではないでしょうか。

と思って、自分を慰めています。