僕は自分が、とても弱い人間だと思っています。

どのくらい弱いかは、50年以上付き合っているので、自分自身がよくわかっています。

で、弱いからこそ、有利なこともあるのだと思っています。

ウサギの耳が大きいのは、敵の音を早く聴くためです。

ウサギはいつもビクビクしていますが、あれは、生存のためのビクビクです。だからそれを否定するのではなく、生かせばよいのですね。


ウサギは、脅かしただけで、ショック死することもあるそうです。そんなビクビク者のウサギですが、自殺はしないそうです。

人間だけが、勝手に変な思い込みをして、自分で自分を追い込んで、自殺したりします。

自分の、最大の敵は、自分です。

もっとはっきり言えば、自分以外の敵など、この世には存在しません。

逆に言えば、ことほど左様に厄介なものがまた、「自分」でもあるわけなのですね。

僕はこの事実を知ってから、敵が全くいなくなりました。

つまり、無敵です。

威張って言うことではありませんが、誰一人、敵には思えないのです。

なぜなら、その時々で、自分に必要な人が現れるからです。

そしてそれはまた同時に、相手にとっても、同じです。相手もまた、相手なりの人生を精いっぱい生きており、その点においては同列です。

敵のいない人生は、楽です。

そんな僕ですが、もちろんタダの平凡でありふれた男なので、腹の立つこともあります。そんなときは、僕がむかついた相手は、敵に見えたりもします。

でも、原点に立ち返って俯瞰すると、やっぱりその人も、敵ではありません。

何かの必要があって、僕の前に現れた人なのです。だから、僕に何かを教えてくれる人なのです。

すいません、今日の話は、変な話なので、聞き流してもらって、結構です。