町役場で、窓口係をしたままその生涯を終えたならば、浅川マキという不世出の、アーティストは世に出なかったのだと思います。

よくぞ、北陸の小さな町から、上京してくれました。

北陸の風土が生んだような、あの裏寂しさは、たまりません。

浅川マキの良さは、あのうらぶれ感だけではありません。あのブルース、あの黒っぽさ、あの裏街感、比肩する者がありません。もう、あのような歌い手は出ないのではないでしょうか。

浅川マキは、紛れもなく、孤独が好きな僕が酔いしれる女性アーティストの一人です。

浅川マキを聴くときは、ウィスキーが飲みたくなります。


misiaは、他の二人に比べれば若いのですが、歌唱力だけでなく、天性の情感を備えています。

一時期、
misiaばかり聴いていたときがあります。というか、misia以外、聴く気がしないほど、はまっていました。カラオケに行っても、misiaばかり。

歌唱力では、僕のこの3人の歌姫の中でもトップでしょうね。


そして、小野リサ。

小野リサは、僕にとってパラダイスの象徴です。速攻でパラダイスに入れるのは、他には山下達郎しかいません。

小野リサのボサノヴァを聴くと、一気にパラダイスに突入します。それほど、彼女の音楽は、リラックスできますね。

一時期、沖縄民謡とボサノヴァしか聴けないときがありました。

めちゃくちゃ疲れていたときでした。

そのときに癒してくれたのが、沖縄民謡と小野リサでしたね。沖縄民謡を歌う人は多いので、誰と指定はできません。


浅川マキ、
misia、小野リサは、誰が一番というわけではなく、個性が違い過ぎるので、横一線で好きですね。その日の気分で、一位が変わる、ということでしょうか。

ただ、僕が知らないだけで、世の中にはまだすごい、女性ミュージシャンがいるのかもしれません。

ちなみに、この御三家は、日本人女性アーティストにおける歌姫ですね。

ですから、キャロル・キングとか、外国人女性アーティストは除いています。