最近、僕の亡き、生みの母の妹で、僕から見ればおばさんに当たる人と会い、話して思ったのですが、人生は、何が幸福になり、何が不幸になるかは、一概に言えないと思いました。

人間万事塞翁が馬の例えは、見事ですが、あれが、人生に、あてはまると思います。


僕の生みの母、実の母は、僕が高校2年のときに亡くなりました。

その後、父が再婚し、僕は家を出て、放浪生活に入ります。

35歳で定職に就くまでの、職歴は135。

スタンハンセンの体重と同じです。

で、実の母が生きていたら、僕のそんな野放図な生き方に激しく意見し、また、耐えられなかったと思うのです。

なぜなら僕は一人っ子で、溺愛されていましたから。

となると、どうなるか。

おそらく、母方の親戚からは、袋叩きにあったと思います。

母方の親戚は、総じて、気が荒いというか、気性が激しいのです。すぐに喧嘩腰になる人もいました。


幸か不幸か、僕の実の母は、51歳という若さで亡くなったために、その後の僕の放浪、放埓、無頼な日々を、見ずに済んだのです。

僕自身、50代になってから、母が死んだ年齢を超えて生きている自分を想い、また、母が、一人息子を残してどんな気持ちで死んで行ったかを想像できるようになって、また、人生の不可思議を想い、考えるのですね。

何がどうなって今こうなっているのかを。

まあ考えても、何もわからないのですがね。